技術の発達が目覚ましいIT分野の一つにAI(人工知能)があります。AIに関するプログラミング学習を始める人も増えましたが、その一方でAIに仕事を奪われる可能性がある職業、といったニュースや論文もあります。
AIが将棋の名人に勝ったなど、ネットの記事やニュースでは耳にしたことがあるが、きちんと理解ができていない人は意外と多いのではないでしょうか。
AI(人工知能)は私たちの生活をどのように変えることができるのでしょうか。こちらの記事ではAIとは何か、またAIのために必要なプログラミング言語などについて詳しく紹介します。
- 人間の使う言語を理解したり、経験を学習したりするのがAI
- いずれ AIがプログラミングをする時代が訪れる可能性を考慮したキャリア設計を
- AIプログラミングではPython、C言語、Javaなどが使われている
- 機械学習、ディープラーニングの知識をつければ将来の不安への対策を
目次
AI(人工知能)とは何か
はじめにAI(人工知能)とは一体どのようなものなのか、詳しく紹介します。
AI(人工知能)とは、今までは私たち人間の脳が行なっていた知的な作業をコンピューターのソフトウェアやシステムが模倣したものです。人間の使う言語を理解したり、経験を学習したりしたコンピュータープログラムのことをいいます。
実はAI(人工知能)という言葉はまだ厳密に定義がされていないのですが、要約すれば人工的につくられた人間のような知能のことをAI(人工知能)といいます。
AI(人工知能)は何度か大きなブームがありました。第一次ブームは1956年代に到来し、第2次ブームは1980年代にやってきました。そして現在は2010年に始まった第3次ブームが到来していて現在までつづいています。
現在起きているAI(人工知能)第3次ブームの背景には、ビッグデータの普及、ディープラーニングの発見、また私たちの仕事がAI(人工知能)に奪われるという論文が発表されたことがあります。
最近ではコンピューター将棋ソフトとプロ棋士の対戦などが話題になりました。AI(人工知能)が私たち人間を超えるのかもしれない、という驚異を表したニュースといえるでしょう。
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プログラミングの仕事はAI(人工知能)に奪われるのか
AI(人工知能)が私たちの仕事を奪う、といったニュースを最近目にした人も多いと思います。そしてAI(人工知能)のシステムを構築している側であるはずのプログラマーの仕事も、AI(人工知能)に代替されてしまう時が来てしまうのでしょうか。
プログラマーの仕事がAI(人工知能)に奪われてしまうという意見には3つの理由があります。
①:構造をつくるプログラミングの場合、順次処理や分岐、繰り返しなどを行う処理のため、AI(人工知能)でも代替できる可能性があるため。
②:現在IT業界では深刻なプログラマーの人手不足という問題があり、またAI(人工知能)を活用することで人件費を削減することができる。
③:プログラマーもプログラミングの自動化、ソースの自動生成といった作業は行なっており、そのためAI(人工知能)の導入という作業効率を高める行為への心理障壁が少ない。
プログラマーが主に働くIT業界の場合、他の業種と比較してAI(人工知能)に関する知識があるため、導入に抵抗がないことが一番大きな理由です。
しかしAI(人工知能)がプログラマーの作業を代替できない分野はあります。全てのプログラマーの仕事がAI(人工知能)に代替されるわけではありません。
AI(人口知能)はいつプログラミングするようになるのか
それでは具体的にAI(人工知能)はいつからプログラミングを行うようになるのでしょうか。
具体的に何年後、というデータが出ているわけではありませんが、現在予測していたよりもずっとスピーディにAI(人工知能)の技術は進行しています。
将棋ソフトの開発などもそうですが、現在では囲碁ソフトの開発など、様々な分野でAI(人工知能)の活用、また発展はスピーディに行われています。なのでAI(人工知能)がプログラミングをする時代も、思ったより早くやってくる可能性が高くなります。
もし現在のIT業界にすぐにAI(人工知能)が導入された場合、私たち人間が行う作業とAI(人工知能)が行う作業が分けられます。人間が行う作業にコーディングはなくなり、システム開発の企画やプロジェクト管理など、AI(人工知能)にはできない作業がプログラマーの仕事になります。
現在プログラマーとして働いている人は、AI(人工知能)に代替される恐れのある他の職種の人と同じように、大切なのはAI(人工知能)に代替される未来を想定してキャリアや技術を磨くことが大切です。
人間にできてAI(人工知能)にできないことは何か考え、行動を起こしましょう。
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AI(人工知能)のプログラマーに必要なプログラミング言語3選
AI(人工知能)のプログラマーになりたい時、学習が必要なプログラミング言語があります。つづいてAI(人工知能)に必要なプログラミング言語3つを紹介します。
Python
人気、需要の高いプログラミング言語「Python」ですが、AI(人工知能)のプログラムを組む時にも活用することができます。
PythonはAI(人工知能)だけではなくビッグデータの処理にも適している言語なので、今後発展するIT技術に活用できるプログラミング言語といえます。ビッグデータを活用する統計学などにもPythonは活用できます。
関連記事:Python案件のイマがわかる!知って見つかる最適案件
C言語、C++
現在使用されているプログラミング言語の中でも歴史の長い「C言語」ですが、シンプルで汎用性の高い言語のため、AI(人工知能)にも活用することができます。またC言語をオブジェクト指向にした「C++」はオブジェクト指向を活用して効率の良いプログラミングを行えます。
Java
「Java」はC言語など様々な言語の影響を受けて開発されたプログラミング言語です。C言語やPythonと同様、汎用性の高いプログラミング言語です。
Javaは処理速度も速く、オブジェクト指向なので作業効率を上げることができる言語です。
プログラミング言語の他にも、AI(人工知能)を知るには機械学習、ディープラーニングを学ぶことも大切です。順を追ってゆっくり学習をつづけて行ってください。
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関連記事:Java案件のイマがわかる!知って見つかる最適案件
AI(人工知能)プログラマーになるためのおすすめ教材3選
最後にAI(人工知能)プログラマーになりたい人に読んでもらいたいおすすめ教材3冊を紹介します。
人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの/松尾豊
タイトルの通り、AI(人工知能)が人間への脅威になるか、人間の能力を超えてしまうのかについて解説している一冊です。
AI(人工知能)にはなく人間にはある人間の感情、知能についても分かりやすく解説されているので、AI(人工知能)にはできず人間にできることを知ることができます。
グーグルに学ぶディープラーニング 日経ビッグデータ
「グーグルに学ぶディープラーニング」は、アメリカにある多国籍テクノロジー企業、グーグルで実際に働いているエンジニアに行なった取材に基づいてディープラーニングの技術が解説されている本です。
こちらの本の中ではディープラーニング技術によって私たちの未来がどのように変わるのか、またグーグルがディープラーニングを活用して始めているサービスなどについて詳しく書かれています。
AI(人工知能)を活用した「Google翻訳」といったサービスを提供しているグーグルのディープラーニングの活用法、活用事例を知ることができます。
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まとめ
ニュースやテレビを見ているとAI(人工知能)によって私たちの仕事が奪われる、といった不安を与える情報がよく流れてきます。しかし本当に自分の仕事が奪われてしまうのか、AI(人工知能)や機械学習、ディープラーニングを勉強してみれば安易に怯える必要がないことが分かります。
むしろ、繰り返しの作業など、機械で学習可能な作業はAIを活用し、それ以外のクリエイティブの部分は人間がやるような生産性が高いエンジニアになれれば、いまよりも収入アップが見込めるでしょう。
実際にプログラミングでAI(人工知能)をしたい人は、まずはPythonやC言語などプログラミング言語の勉強を始めてみてくださいね。