深刻なプログラマー、エンジニア不足という背景から年々プログラミング学習の必要性は高まっています。しかしまだプログラミングを学習したことがない人の場合、なぜプログラミング学習が必要なのか、理由、背景を知らない人も多いと思いのではないでしょうか。
こちらの記事ではプログラミング学習が必要な理由、そしてプログラミングを始めるにあたっておすすめの入門書を詳しく紹介します。
- プログラミングを扱う仕事は、需要があり、比較的高収入が狙える上、リモートワークなど自由な就業形態を取りやすい
- プログラマーは、AI(人工知能)が発展しても、仕事を奪われることがないと言われている
- プログラミング未経験の人におすすめの、基礎を解説した書籍の紹介
プログラミングが必要な5つの理由
はじめにプログラミングの必要な理由5つについて詳しく紹介します。
①:世界的にプログラマー・エンジニアの需要が増している
プログラマー・エンジニアの需要は年々高まっています。むしろ世界中でプログラマー、エンジニアは深刻な人手不足の状態に陥っています。
経済産業省調べによると、日本でのIT人材の不足数は2016年の時点で17.1万人不足しており、2030年には78.9万人不足すると予測されています。これから日本は人口減少が進んでいくのでプログラマー・エンジニア不足も深刻化することが考えられます。
IT人材の人手不足は日本に限られたことではなく、海外も同じです。2020年までにヨーロッパでは78万人、アメリカでは140万人のIT人材が不足されると予測されており、各国で現状プログラミング教育に力を入れています。
現在他業種で働いており、プログラマー、エンジニアに転職を考えている人はチャンスです。独学でも良いので学習を進め、一つ成果物をつくることをおすすめします。つくったものを見てもらうだけで採用される確率は上がります。
②:自由な就業形態をとりやすい
人手不足のため需要の高いプログラマーとエンジニアですが、職場に行かず在宅ワークを実現できるのも大きなメリットです。
お子さんがいるお母さんや、職場から遠いところに住んでいる人など、在宅で仕事をした方がいい人は多いです。またリモートワークで仕事ができる環境が整えば、旅行先で仕事をしたりすることも可能になります。
またプログラマーであれば必ず週5日働く必要はなく、週3日からなど短い時間の働き方を選ぶこともできます。なので副業としても働きやすく、プログラミングスキルを習得することによって自由な働き方が選べます。
③:高収入になりやすい
プログラマー、エンジニアは高収入を狙うことができる職種です。プログラマーの平均年収は350〜500万円と言われています。平均年収自体は一般的です。
しかし企業の規模や仕事に使用する言語などをちゃんと選べば、年収1,000万円を目指すことも可能です。もし就職、転職をしたはじめのうちから高収入を狙うのであれば大企業を目指しましょう。
また収入が高くなりやすいプログラミング言語もあります。プログラミング言語で一番高収入になるのは「Scala」です。Scalaはサーバーサイドの開発言語です。使用できるプログラマーが少ないため年収が上がりやすいです。
次いで求人件数が多く、年収も高収入になりやすいのが「Python」です。人口知能(AI)などにも利用するPythonはこれからも需要の高い言語です。またiOSアプリをつくることができる「Swift」も求人数が多く、高収入になりやすい言語です。比較的開発されたのが最近の言語のため、まだ使用できる人が少なく重宝される言語です。
このように就職する企業や選ぶプログラミング言語に気を付ければ、プログラマーは高年収を期待することができる職種です。今の仕事よりも年収を上げたい人は、プログラミング学習を始めてみるのがおすすめです。
④:自分でWebサイトやアプリをつくれるようになる
プログラミング学習をすることによって自分の力でWebサイトやアプリをつくれるようになります。そして自分でつくることができるものが増えていくにつれ、インターネット上などのシステムの仕組みを把握することができるようになります。
アプリやWebサイトをつくるのは難しいようなイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。インターネットの無料学習サイトなどを利用して、独学でつくることも可能です。とりあえず学習を始めて、コードを書いてみれば難しくないことに気付きます。
またプログラミングスキルを利用することによって、自分の仕事の効率を上げることもできます。同じ作業がつづく仕事の場合、プログラムを組むことによって仕事を簡素化させることができ、自分で行う作業を減らすことができるのです。
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⑤:人口知能(AI)に仕事が奪われることがなくなる
最近のインターネットやテレビで、ロボットやAIに私たち人間の仕事が奪われる、といったニュースを見たことはありませんか?
オックスフォード大学でAIの研究を行っていたマイケル・A・オズボーン博士が発表した「未来の雇用」という論文の中で、ロボットやAIが私たちの仕事の約半分を代替えするようになる、と指摘しています。近年人口知能の技術の発達はめざましく、私たちの仕事のあらゆる分野に参入できる可能性が広がっています。
以下が人口知能(AI)に代替される可能性の高い職業です。
・スーパーのレジ打ち
・電話のオペレーター
・レストランの接客係
・簿記、会計、監査の事務員
・タクシー運転手
現在上記の職種で働いている人の場合、自分の仕事がなくなってしまう自体に対処するためにも、プログラミング学習をしておくことをおすすめします。
プログラミングを習得しておけばプログラマーとして働くことが可能になりますし、人口知能の仕組み自体を把握できるようになります。これからの時代を生きていくためにも、プログラミングはとても重要度の高いスキルです。
プログラミング入門におすすめの本2冊
つづいてこれからプログラミング学習を始める人に読んでもらいたい、おすすめのプログラミング入門の本2冊を紹介します。
①:おうちで学べるプログラミングのきほん/河村進
「おうちで学べるプログラミングのきほん」はプログラムが働く仕組みを、実際に自宅のパソコンで確認しながら学べるように構成されている本です。プログラミング初心者、またプログラマーではない人におすすめしたい一冊です。
エラーが発生する仕組み、またプログラミング言語の違いについてなど、基本的なプログラミングに関する知識が書いてあるので、実際にコードを書き始める前に読んでほしい一冊です。
②:[改訂新版]これからはじめるプログラミング基礎の基礎/谷尻かおり(著者)谷尻豊寿(監修)
「これからはじめるプログラミング基礎の基礎」は本のタイトルの通り、プログラミング学習を始める前に学んでいた方がいい、基礎中の基礎を学ぶことができる一冊です。
こちらの本を読むことで、プログラムの仕組み、またプログラミング言語を学ぶ時に必要なものなどを分かりやすく丁寧に書かれています。そして本書は改訂版になっており、補足や説明が以前よりも増えています。
プログラミングの基礎を学びたい人におすすめの一冊です。
まとめ
プログラミングの必要性は年々高まっていますが、プログラミングが一体どんなものなのか、またどんな言語を学習すればいいのかよく分からないと感じている人は多いと思います。
しかしこれからの時代を生きていくためにも、プログラミングを学習することを強くおすすめします。プログラミングの仕組みが分かれば会社や社会の中でつくられている仕組みを把握することができるようになります。
ぜひ気軽にプログラミング学習を始めてみてくださいね。
独学では、効率が悪いのでは…とお考えのあなたは、ポテパンキャンプのようなオンラインスクールの利用も検討してみてください。