近年小学校でのプログラミング教育が必修化したように、プログラミングスキルへの需要が高まり、より多くの方が関心を持ったり実際に触れる機会が増えてきています。
本記事では、プログラミングを始めてみようと考えている方から、そもそもプログラミングって何?といった疑問を持っている方向けに、プログラミングに関する最初の疑問について徹底解説していきます。
- プログラミングとは、コンピューターに指示を与え意図した処理を実行させること
- コンピューター上で動かす製品は全てプログラミングによって作成される
- プログラマーはどの業界でも必要に
- プログラミング言語は1種類ではない
- プログラミングが出来る人の需要は高い
プログラマーの不足
現在、プログラマーが業界では不足していると言われています。プログラミングを学ぶことで、自分の市場価値を高めることができます。
プログラミングではこの4つの命令を与えられる
「プログラミング」とは、意図した処理をコンピュータに行わせるための指示を与えることです。プログラミングでできることは限りないのですが、大きく以下の3つに分類することができます。
1.複雑な処理の制御
プログラミングによって、ユーザーの入力情報やカーソルの位置、経過時間など諸々の条件に従って特定の処理を実行する、といった複雑な制御を行うことが可能になります。ユーザーのアクションによって様々な応答を返すアプリケーションの機能や、時間の経過によってキャラクターの動きが変わったりイベントが発生したりといったゲームの制御などはプログラミングによって実現されています。
2.処理の自動化
プログラミングによって様々な作業を自動化することができます。
事務作業やテストなど、決まった処理を繰り返し実行するような作業をプログラミングで自動化することで、業務効率を大幅に改善することができます。また、複雑な手続きもプログラミングで自動化すれば単純な作業ミスを防ぐこともできます。常に一定の間隔で特定の処理を実施する、あるイベントをトリガーとして特定の処理を実行するといったように、人の手で行うのは難しい作業もプログラミングによって可能になります。
3.高速処理
大量のデータをある基準で分析して一定の傾向を導き出すデータ解析は、データ量が多ければ多いほど有効性は増すものの、解析にかかる手間はそれだけ大きくなります。人の手で行えば数日~数か月もかかる上に精度も低下しがちなデータ解析も、プログラミングによってコンピュータに実行させれば100%に近い精度で一瞬のうちに処理を完了させることができます。
4.遠隔処理
スマホでインターネットに接続し動画やゲームを楽む方も多いでしょう。さらに、スマホでコントロールできる家電製品が増えており、スマートスピーカーは自動でネットに接続して要望に答えてくれます。また、成長が期待されるIoTもネットへの接続が必要です。そして、このようなネットへの接続や遠隔処理も、プログラミングができることの一つです。
- 複雑な処理の制御
- 処理の自動化
- 高速処理
- 遠隔処理
このように、人の手を使うと膨大な時間がかかってしまうような作業も 、プログラミングによって高速に実行できるようになります。
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プログラミングで作られている製品・商品
コンピュータを使って何かを行う製品はすべてプログラミングによってつくられています。
Webアプリ
GoogleやYahooのような検索エンジン、楽天やAmazonのようなショッピングサイト、FacebookやTwitterのようなSNS、YouTubeのような動画サイトなど、Webブラウザ上で利用できるサービスがWebアプリケーションです。利用者のアクションによってグラフィックが動いたり、ボタンをクリックすることで特定のページにジャンプしたり、効果音が鳴ったりというのはすべてプログラミングによって実現されています。
Webアプリを作成してみたいけど「プログラミングの知識もないしよく分からない」といった方は、「ポテパンキャンプ」での無料カウンセリングがおすすめです。
スマホアプリ
iPhoneやAndroidなどスマートフォン上で動作するアプリケーションがスマホアプリです。ゲームや音楽プレイヤー、エディタなどスマホアプリの種類は非常に多く、日々新しいアプリが開発されています。
ゲーム
テレビゲーム、スマホゲーム、オンラインゲームなど今ではゲームの種類も多種多様ですが、これらのゲームもすべてプログラミングによって作られています。動作するプラットフォームによってプログラミングに用いられている言語も異なります。
デスクトップアプリ
帳票作成やデータベース、バックアップソフトのようにパソコンやサーバ上にインストールして使用するアプリケーションがデスクトップアプリです。主に会社での業務に用いられます。
ロボット
AIBOやPepperのように動物や人の形をしたものだけでなく、工場で使われているような工業用機械やルンバのような電化製品などもすべてロボットです。あらかじめプログラミングされた命令に従って動くだけではなく、最近ではAIを搭載しそれまで蓄積したデータに従って自身で次の動作を決定するようなロボットも開発されています。このAIを活用した動作もプログラミングによって実現されています。
レース予想
競馬やボートなどのレースの結果を複数のAIが予想し、その的中率を競っているのをご存知でしょうか。他にもチェスや将棋など、AIはいろいろな分野で人間をしのいでおり、できることを増やしています。また、スマートスピーカーや自動運転など、生活を変えるような製品も登場しました。そして、そのようなAIはプログラミングによって作られています。
仮想通貨の発行
一時期ブームになった仮想通貨を実現したデータの暗号化も、プログラミングができることの一つです。なお、暗号化は、Web画面から登録したクレジットカードの番号が、通信の途中で盗み見られることなく購入先に届くなど、身近でも使われています。さらに、個人情報の伝達や信用のおける連絡の証など、多くの応用が期待されてる分野です。
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プログラマーが活躍する業界・仕事
近年はIT業界に限らずあらゆる業界でコンピュータが使用されています。そのため、今やあらゆる業界でプログラマーが活躍しています。
ITベンダー
OSやデスクトップアプリケーション、サーバーやネットワーク機器のようなIT製品を販売する企業を「ITベンダー」と呼びます。また、ITベンダーの中には自社で開発も行う企業があり、そのような会社ではプログラマーが活躍しています。
なお「ITベンダー」の中には他の会社がプログラミングしたアプリを組み込むことで、自社製品のできることを増やして販売することもあります。さらに、ITの導入をサポートしたり、自社製品を活用するためのサービスの開発も行います。
システム開発会社
主に企業向けに業務システムやその企業が外部に向け提供しているサービスの開発を行う会社です。顧客先に常駐して開発や運用などの業務を行う場合もあります。
業務用パッケージソフトを利用するケースもありますが、会社によって仕事のやり方やできることが違っていす。そして、特に大きな会社から、その会社独自の業務システムやサービスの開発を委託され、プログラミングでシステムを開発しているのがシステム開発会社です。
Web製作会社
Webアプリの開発を行う会社を「Web製作会社」と呼びます。Webプログラマーが開発を行うのが一般的ですが、最近ではWebデザイナーがJavaScriptなどのスキルを習得してデザインからプログラミングまですべての工程を担当するケースも増えています。
また、最近、機械学習などにより、AIでできることが増えてきました。そして、そういったAI利用したWebアプリをプログラミングし、新しいサービスを提供するWeb製作会社が注目を集めています。中には世界中で使われるWebアプリもあり、更なる成長が期待される分野です。
ゲーム業界
コンシューマゲーム、スマフォゲーム、ソーシャルゲームなど様々なゲームがある中、特に近年プログラマーの活躍が目覚ましいのがソーシャルゲーム業界でしょう。
また、世界的にはeスポーツとして対戦型のゲームが注目されているのをご存知でしょうか。そういったリアルな3ゲームも、プログラミングでできることの一つです。そして、多くのプログラマーがそういったゲーム開発にも携わっています。
メーカー系
家電や自動車など、IT企業に関わらずコンピュータを使用した製品を開発している企業は多々あります。
普段、何気なく使っている家電製品や自動車には、実にたくさんのマイコンが組み込まれています。そして、そのマイコンにより、リモコンやスマホで家電を操作できたり、自動車の自動運転をも可能にしました。なお、マイコンの制御には、プログラミングが欠かせません。また、新製品が出る度にマイコンが進化しており、家電や自動車のできることも増えています。
金融関係
金融関係の企業でプログラミングが使われていると聞くと意外に思われるかもしれません。しかし、コンビニのATMや銀行のATMで、他の銀行もカードを利用されたも多いでしょう。さらに、最近はネットでのみ営業し、店舗を持たないネット銀行も増えてきました。
このように、プログラミングが金融機関でできることはお金の計算だけではありません。コンビニや他の銀行などとネットワークを介してお金の取引にプログラミングが活躍しています。
プログラマーはどの業界でも必要
とはいえ、今日ではプログラマーはどの業界でも必須となってきています。今回は、特にプログラマーがメインで活躍する業界を紹介しました。
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プログラミングの言語の種類
プログラミング言語によって得意とする処理、作ることができる製品は異なります。ここでは代表的なプログラミング言語の種類と、そのプログラミング言語によってできることをご紹介します。
C言語
C言語は古くからあるプログラミング言語であり、今でも高い需要を維持しているほか、様々なプログラミング言語の原型ともなっています。汎用性の高い言語でWebアプリケーション、ゲーム、デスクトップアプリケーションなど幅広い開発現場で利用されていますが、特に電子機器やロボット制御のような組み込み系開発の現場での需要が高くなっています。
Java
JavaもC言語同様、常に高い人気と需要を維持し続けているプログラミング言語です。どのようなプラットフォームでも動作させることができる汎用性の高さが特徴です。またオブジェクト指向言語のため効率的な開発が行えます。Webアプリケーションやデスクトップアプリ、スマホアプリなど様々な製品開発に使用することができますが、開発コストがかかることから主に大規模なシステム開発に用いられています。
Python
近年注目度がアップしているプログラミング言語がPythonです。文法がシンプルで読みやすく、初心者にも身に付けやすい他多人数での開発に向いているなどの特徴がありますが、注目度アップの理由はAIや機械学習分野での開発に用いられているという点でしょう。他にもWebアプリや組み込みアプリ、ゲーム開発など様々な分野で用いられています。
JavaScript
JavaScriptはWebページに動きを付けたり機能を付けるために用いられます。名前に「Java」と付いていますがJavaとは関係がありません。開発コストもかからず分かりやすいことから初心者でも学習しやすい言語です。プログラマに限らずWeb開発業界に関わるのであれば身に付けておいて損はないでしょう。
PHP
PHPもJavaScript同様、動的なWebページを作成するのに用いられる言語です。JavaScriptとの違いは、JavaScriptがクライアント環境で動作するのに対し、PHPはサーバ環境で動作します。そのため、セキュリティ機能などユーザーにコードを見られるのが望ましくない機能を作成する場合に適した言語です。
プログラミングの学習をはじめてみたいけど「どのプログラミング言語を学習したら良いのか分からない」といった方は、「ポテパンキャンプ」での無料カウンセリングがおすすめです。
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まとめ
本記事では、プログラミング出来ることについて、プログラミングに触れたことがない方向けに基本的な情報をご紹介してきました。
プログラミングの需要は益々伸びており、ITには一見関係ないような分野も含め、多くの業界で必要なスキルとなりつつあります。
これまで自分には関係ない技術と思っていた方も、プログラミング技術を取り入れることで便利になることはたくさんありますので、ぜひこの機会に少しでもプログラミングについての知識を増やしてみてください。