快適にプログラミング作業をするために、多くのプログラマーは様々なこだわりを持っています。キーボードやディスプレイにこだわりを持つ人も多いですが、それと負けないくらい多いのが、テキストエディタに対するこだわりです。
テキストエディタは文章やソースコードを入力するためのツールですが、実に様々な種類が用意されています。
特に、Javaプログラマーに愛用されているエディタにはどのようなものがあるのか、ここではそんなエディタを紹介していきましょう。
- すべてを一つのツールで完結できる統合開発環境が根強い人気
- Javaの他にJSON/XML/HTMLも編集できるエディタがオススメ
- VisualStuidoCodeなどの新興勢力も人気
- エディタは生産性向上のために重要なツール
Javaプログラミングを快適にするエディタ
エディタとして最もシンプルなものと言えば、Windowsのメモ帳がありますが、これをプログラミングのために使う人はまずいないでしょう。
なぜなら、プログラマーが愛用するテキストエディタには、プログラミングを支援する様々な仕組みが用意されているからです。
現在、多くのテキストエディタにJavaプログラマーを支援する様々な仕組みが用意されており、多くのプログラマーは好みに応じて使い分けています。
Java言語の特徴
Java言語は、JVMという仮想マシン上で動作する言語であり、どのような環境でも開発を行えるというのが最大の特徴です。C#が主にWinodws、Swiftが主にMacなどアップル製品向けに開発されているのとは対照的に、様々なプラットフォームに対応しているため、エディターもWindows、Linux、MacOSなど、様々なOSでの選択肢が用意されています。
また、Androidなどのスマートフォン向けの開発にも用いられますが、Web系を主としたエンタープライズ環境での開発でも広く用いられているため、JSPなどのWeb系アプリ開発も並行して行うことが多いため、JSON/XML/HTMLファイルの編集にも適した開発環境が好まれる傾向にあります。
Javaと相性の良いエディタ
Java言語の開発には、コンパイル・実行やテストなどでコンソールからの直接入力処理が欠かせません。そのため、テキストエディタは単にソースコードが記述できるだけではなく、それらの処理も簡単にできなくてはなりません。
そのため、プラットフォームとは無関係にそういった処理が行いやすいエディタが好まれる傾向にあります。
更に最近では、gitを用いてソースコードの管理をすることが主流となってきました。そのため、そのような操作と連動しやすいものもプログラマーにと手は大事な条件です。
プラットフォームごとのエディタ選び
Javaプログラミングに使えるテキストエディタはプラットフォームごとに様々な分類をすることが可能です。それぞれ長所・短所があり、プログラマーは好みや目的に応じて使い分けています。一つのものを使い続ける人もいれば、作業の内容によって複数のエディタを使い分けている人もいます。
また、テキストエディタではなく、使い勝手の良い統合開発環境(IDE)のみを使うといプログラマーも少なくありません。
Linux系のエディタ
Linux系のエディタは、Javaのプログラマーの間で広く用いられています。Linux系と言っても、使用できるOSはLinuxのみとは限らず、Windows、Macなど幅広く移植されているため、どのOSを使っていても、同一のエディタを使えるのが特徴です。
この系統のエディタは大きく分けて2つあります。
まず一つ目はvimで、これはlinuxのターミナル内のみで使えるシンプルなエディタで、OSの設定ファイルの編集などによく用いられメモリ消費量も少なく動作が素早いことが重宝されています。そのため、そういう気軽さを好んで使うプログラマーには好都合ですが、Java言語の入力支援はあまり協力ではありません。
逆に、入力支援のマクロなどが充実しているのが、emacsです。emacs自体はかなり古いエディタですが、大変使い勝手が多く、Javaの入力機能が充実している上に、ターミナルの操作、gitへの連携も簡単に出来ます。
その上、マクロで簡単に機能の拡張やチューニングが出来るため、好んで長く使い続けているベテランのプログラマーが多くいます。
そういったこともあり、大変古いエディターであるにもかかわらず、現在でも愛好しているプログラマーがたくさんいます。
Windows&Mac上のエディタ
さらに、OSごとに目を向けてみると、最も種類が多いのはなんといってもWindows系のOSです。
Winodws上で使えるエディタには、無料のものと有料のものがあり、無料のものとしては、国産のTeraPad、さくらエディタ、そして海外でも広く使われているNotePad++などがあります。これらは動作も軽いため、Javaプログラミングのみならず、Webコーダーなどにも愛用されています。
有料のものとしては、不動の人気を誇る秀丸エディタがあります。秀丸は、Windows系のOSとしては最も古いエディタの一つで、開発されたのは1995年と大変古いため、emacs同様、古くからウィンドウズプログラミングをしていたプログラマーの間には熱烈な支持者が多数います。
emacsのように、独自マクロによるプラグインによって機能を拡張できるため、独自のチューニングを施して、使いやすい環境を作っているプログラマーも少なくありません。
また、MacOS上ではmiや、CotEditorといった無料で動作が軽く、入力支援などプログラミングに便利な機能がついている定番のエディタが存在し、いずれも無料でダウンロード、利用することが可能です。
プラットフォームフリーな新興勢力
こういった定番のエディタだけではなく、近頃では複数のプラットフォームで使用可能な新興勢力のエディタが台頭しています。
なかでも、有力なものとして、SublimeText、ATOM、VisualStuidoCodeがあります。
SublimeTextは、2008年にリリースされ、有料ですがプラグインとAPIが豊富なため拡張性が高いのが特徴です。また高機能であるにもかかわらず、動作が軽いことからJavaに限らず多くのプログラマーに支持されています。
Atomは、2015年にリリースされたばかりの大変新しいエディタです。無料である上に、SublimeTextに負けない高機能のエディタとの呼び声が高いのですが、新しすぎてまだ日本語対応がされておらず、日本語で使うためにはインストール後に自分で日本語パッケージをインストールし、設定する必要があります。
VisuaStuidoCodeはマイクロソフトが開発したエディタで、同社が開発している統合開発環境であるVisualStudioシリーズのスピンオフのような位置づけですが、WindowsのみならずMacOS、Linuxといった複数のプラットフォームで利用可能である上に、動作も軽く非常に高機能であり、その上日本語の問題もありません。
機能的な部分ではややAtomが勝るとの声もありますが、初心者からプロまで幅広く使えるエディタとしては理想的な機能がそろっています。
「ポテパンキャンプ」では、現役エンジニアが丁寧に分からないことを教えてくれる環境が整っており、少ない期間でエンジニアになれるカリュキュラムがあります。実務で使っているエディタなどについても聞ける環境も整っています。
Javaの統合開発環境(IDE)
Javaプログラマーの間には、根強い統合開発環境(IDE)支持者が多くいます。
現在Javaが使える統合開発環境としては、Elipse、NetBeans、InllliJ IDEAの御三家があります。EclipseおよびNetBeansは共に無料ですが、現在、有料のInllliJが急速にシェアを伸ばしています。
この他にはAndroid向けのアプリを開発するためのIDEとして、Googleが提供しているAndroidStudioがあります。
このIDEは、IntelliJ IDEAをベースにAndroidアプリの開発に最適化されているのが特徴で、IntelliJ IDEA自体は有料であるにもかかわらず、AndroidStudioは無料で使用できます。
2015年までは、EclipseでもAndroidのアプリを開発することが出来ましたが、現在はAndroidStudioが、唯一の選択肢になっています。
Javaのエディタおよび統合開発環境は非常にたくさんの種類があります。Javaがもともとそうであるように、エディタも、元はオープンソース・無料であるものが多く、初期のJavaプログラマーは無料のツールを使っているケースがほとんどでした。
しかし、近頃の傾向としては、有料であっても使い勝手の良いツールに関しては広く利用されるようになってきています。
まとめ
Javaプログラマーにおすすめするテキストエディタをご紹介してきました。それぞれ良し悪しがあるので、実際に自分でも触ってみて、自分にあったテキストエディタを見つけてください。
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エディタはブログラマーにとって職人ツールとも言え、使用するエディタ次第で作業効率が大きく異なってきます。時間をかけてでも自分に合うエディタを選択しましょう。
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