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SQLの副問合せについて、サンプルコードつきで紹介しています。

SQLの副問合せと応用例のサンプルコード

SQLの副問合せ(サブクエリ)とは、別のクエリの結果を利用したクエリを指します。以下はstaffsテーブルからage=45のレコードのidを抽出するサブクエリを利用しています。

SELECT DISTINCT jobid FROM rolls WHERE staffid IN (SELECT id FROM staffs WHERE age = 45); 

+------+
|jobid |
+------+
|   1  |
|   2  |
+------+

【関連記事】
SQLの副問い合わせ(サブクエリ)とは?概要・種類・使い方を解説 

この記事では、サブクエリを使った応用例をサンプルコードをまじえて紹介します。

サブクエリを使ったテーブルの自己結合

サブクエリを使って、同一のテーブルでの結合(自己結合)が可能です。以下は、employees(社員テーブル)から、同一のhire_date(雇用日)のデータが存在するレコードを抽出する自己結合の例です。

同じテーブルemployeesにメインクエリではx、サブクエリではyと別の名前をつけ、別テーブルのように扱っています。

SELECT *
FROM   employees x
WHERE  EXISTS (SELECT *
               FROM   employees y
               WHERE  x.hire_date = y.hire_date)
LIMIT  10; 

+--------+------------+------------+-----------+--------+------------+
| emp_no | birth_date | first_name | last_name | gender | hire_date  |
+--------+------------+------------+-----------+--------+------------+
|  10001 | 1953-09-02 | Georgi     | Facello   | M      | 1986-06-26 |
|  10002 | 1964-06-02 | Bezalel    | Simmel    | F      | 1985-11-21 |
|  10003 | 1959-12-03 | Parto      | Bamford   | M      | 1986-08-28 |
|  10004 | 1954-05-01 | Chirstian  | Koblick   | M      | 1986-12-01 |
|  10005 | 1955-01-21 | Kyoichi    | Maliniak  | M      | 1989-09-12 |
|  10006 | 1953-04-20 | Anneke     | Preusig   | F      | 1989-06-02 |
|  10007 | 1957-05-23 | Tzvetan    | Zielinski | F      | 1989-02-10 |
|  10008 | 1958-02-19 | Saniya     | Kalloufi  | M      | 1994-09-15 |
|  10009 | 1952-04-19 | Sumant     | Peac      | F      | 1985-02-18 |
|  10010 | 1963-06-01 | Duangkaew  | Piveteau  | F      | 1989-08-24 |
+--------+------------+------------+-----------+--------+------------+
10 rows in set (0.56 sec)

【関連記事】
SQLのwhere句でexistsを使ってサブクエリに合致するレコードを抽出

サブクエリを使ったview作成

サブクエリを使ってviewを作成することが可能です。以下は、サブクエリ内で2つのselect文をUNION ALLで1つに合成した結果を、viewとして作成した例です。

CREATE VIEW subquerytest
AS
  SELECT *
  FROM   (SELECT emp_no,
                 first_name,
                 last_name,
                 hire_date
          FROM   employees
          WHERE  birth_date > '1970-01-01'
                 AND gender = 'F'
          UNION ALL
          SELECT emp_no,
                 first_name,
                 last_name,
                 hire_date
          FROM   employees
          WHERE  birth_date < '1960-01-01'
                 AND gender = 'M') t1
  ORDER  BY last_name,
            emp_no;

mysql> select * from subquerytest limit 10;
+--------+------------+-----------+------------+
| emp_no | first_name | last_name | hire_date  |
+--------+------------+-----------+------------+
|  12516 | Sreenivas  | Aamodt    | 1990-03-06 |
|  12982 | Sachem     | Aamodt    | 1992-01-11 |
|  17400 | Basim      | Aamodt    | 1991-09-15 |
|  18182 | Dekang     | Aamodt    | 1988-05-25 |
|  27188 | Vasilii    | Aamodt    | 1996-10-12 |
|  27413 | Phuoc      | Aamodt    | 1987-08-28 |
|  28387 | Nahla      | Aamodt    | 1997-02-15 |
|  29182 | Arumugam   | Aamodt    | 1986-01-09 |
|  31701 | Carrsten   | Aamodt    | 1985-10-07 |
|  35101 | Christ     | Aamodt    | 1990-02-05 |
+--------+------------+-----------+------------+

【関連記事】
SQLのview作成 joinやサブクエリを使ったselectも使用可能

ただし、サブクエリをキーを使わず結合するような「遅いクエリ」にすると、select文を発行するたびにデータベースに負荷がかかるので注意が必要です。

サブクエリで、重複データを削除するSQL

以下は、salaries(年収)テーブルから、emp_no(社員番号)が重複するデータを、to_dateが最新のものだけを残して削除する例です。

delete from salaries
where 
	(emp_no, to_date) not in (
		select 
			tmp1.emp_no as emp_no, 
			tmp1.to_date as to_date 
		from 
			(
				select 
					emp_no, 
					max(to_date) as to_date 
				from 
					salaries
				group by 
					emp_no
			) as tmp1
	)

【関連記事】
SQLで重複を削除するサンプルコード 最新データを残してdeleteするには? 

サブクエリ内でto_dateが最新のemp_noのみを抽出するクエリを実行し、delete文のwhere句でnot inを使って「それ以外」を削除対象に指定しています。

まとめ

ポテパンダの一言メモ
  • 副問合せを使って同一のテーブル内で結合を行う「自己結合」が可能
  • 副問合せを使って、複数テーブルのデータを1テーブルに合成したviewを作成可能
  • 副問合せを使って、重複データを1つ残して削除することが可能

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