SIerにおける具体的な仕事内容はなかなか理解しにくいもので、そこで働く上で必要な能力やスキルはどういったものか分からない人も多いと思います。
デジタルトランスフォーメンション(DX)の推進、ユーザー企業によるシステムの内製化など、一部では将来 SIerは崩壊するという議論も出ておりますが、SIer企業も事態を見越してさまざまな対策を行っているため、 SIer事業が崩壊する可能性は低いとみられます。
そのような中、SIerでのキャリアパスはどのようなものでしょうか?また、将来性はあるのでしょうか?
ここではSIerの仕事内容から今後について見ていきましょう。
- SIerはユーザー企業のシステム開発を請け負う業態
- メーカー系、ユーザー系、独立系に分類され、それぞれの企業に特徴がある
- SIerの年収は他にくらべ高い傾向にある
- フリーランスならエージェントの活用がおすすめ
目次
SIerとは
SIerというのは、システムインテグレーション(SI)を行なう企業を意味します。SIに「おこなう人」というような接尾辞「-er」を貼り付けて出来た造語なのです。システムインテグレーションと呼ばれているのは、システムを立ち上げる際に、クライアントの業務を理解・検証し、クライアントの困り事をクリアしたりするシステムの企画、構築、運用バックアップなどの仕事内容を丸ごと請け負うことでです。そういった物を担う会社がSIerというものです。
SIerの分類(種類)
メーカー系
コンピューターのハードウェアを生産するコンピュータ製造元より生まれた会社組織。世界最初のメインフレーム(汎用コンピュータ)開発を成し遂げたIBMとそれと競争する国内の三大コンピューターグループなどというような、1960年代の黎明期以降ハードウェアを開発して認められた製造会社が多くあります。
メーカー系システムインテグレーターは、前述の製造会社からパッケージソフトを作成するカテゴリーが独り立ちした企業あるいは該当の製造会社傘下に加入した企業ということです。メーカー製品とミックスしたソリューションの申し出にメリットを持っています。おおむね親会社から開発案件をオーダーして開発を開始する傾向にあります。よく言うITゼネコンの元となっている企業でありまして、システム構築の事業計画に当たって商流の上位となっていることが多いです。
【企業例】
東芝ソリューション、東芝情報システム、日本ビジネスコンピュータ、日立ソリューションズ、日立システムズ、NECソリューションイノベータ、NECネクサソリューションズ、NECネッツエスアイ、富士通マーケティング、富士通エフサス、富士通エフ・アイ・ピー など。
ユーザー系
情報システム系列会社になります。商社や金融事業者などといった情報システムカテゴリーが、コストセンターからプロフィットセンターに成り代わることが理由で独り立ちしたものになります。主体としてグループ法人の案件をオーダーしてシステム制作をおこないます。親企業の案件に対する依存度があまりなくて、よそのクライアントの案件を意欲的に受注する会社も見受けられます。
【企業例】
NTTコムウェア、伊藤忠テクノソリューションズ、日本総合研究所、SCSK、野村総合研究所、新日鉄住金ソリューションズ など。
独立系
親企業を持ち合わせていない、資本金的に一本立ちした企業。独立系の企業の系列会社もここにカテゴリー化されます。製造企業や他のSIerよりの下請けの仕事を担うこともあり得ます。
【企業例】
内田洋行、JBCCホールディングス、DTS、オービック、シーエーシー、NSD、TISインテックグループ、大塚商会、トランスコスモス、富士ソフト など。
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SIerの仕事内容
システムインテグレーション(SI)を担うSIerというのは、情報技術活用して、世の中にとって外すことができないありとあらゆるシステムを立ち上げるビジネスになります。最初にクライアントの仕事内容に関して理解・解析を行なって、問題クリアに照準を定めるシステムの企画、開設、運用アフターケアの仕事など一貫して保証します。大企業では、政府や銀行のシステムと関連する作製を担当することだってあります。
要件定義
クライアントから聴き取りを行ってニーズや提案によって、内容や要件と考えられているもの等を明らかにして行きます。
提案
希望や費用に基づいて、システムのデザイン、サービス、提案を実施します。このタイミングで顧客からの許可を受け取ります。
設計
システムのアウトラインや部分部分ずつの設計を実施します。
プログラミング
事業計画や環境にあてはまるプログラム言語を利用しプログラミングをします。
テスト
完成した物を精査して行きます。こちらではクライアントのリクエスト、オーダーに相応しいか、スペックが合致しいるかを間違うことなく検証することが重要になります。
納品
ユーザーに同意を得ることができれば納入になります。
運用・保守
作り上げたシステムを販売してからだって、SIベンダーが手を抜かずにサポートするケースがあります。更には、システム開設に取り組んだSIベンダーのエンジニアが今の状態でクライアント会社に常駐し、運用・保守を手掛けるケースも少なくありません。
SIerに必要な能力・スキル
受託においてシステムを新しく作り出すSIerでは、〆切日と想定金額を守りつつ、システムを仕上げて納入を行なうスキルが要求されます。受託開発の事業形態ならば、納期厳守の捉え方にならざるを得ません。構築してみて、こっちの機能もあったほうが良いかもしれないと感じることがあっても、ファクターの追加やスケジュールの変更は危険が生じることから、その次のフェーズに持ち越しと言うことと決められてしまい気味になります。
更には、業務はオーダー単位で動かなければならないので、ひとたびプロジェクトを始めると、半ばで内容をまるっきり変えたり、進行中に一次ストップして別のプロジェクトを先に考えることなども不可能になってしまいます。オーダー側も大会社になる割合が高いせいで、小回りがきかず、年刻みでしか計画の修正がきかないこともあり得ます。これを受け、エンドユーザーに対しての提供価値なんかよりも、率先して要件に応じて構築するといったことが優先されてしまうことになります。
その一方で、年単位、しかも億単位の巨大事業計画を推し進めるにおいて、計画をクリエイト・管理・修正しかつ仕事を為し遂げていく技量はSIerでなければ身につかない技術なのではないでしょうか。ただし、末端のプログラマーは下請けで使い倒されるケースも無数にあり、自分の会社のサービスの作製に評判が集中してしまい、技術者が寄って来ないというような問題も見受けられます。
自分の会社のサービスというのは、SIerとは作成方法や速度が驚くほど異なってきます。Webの世界に於いては1年でも経過すればスキルやマーケットの中心は様変わってしまうのです。このせいで、幾日~数ヵ月刻みでシステムを作成して納入するとか、プロジェクトもマーケットやクライアントのフィードバックに従って改変していくといったことが多々見受けられます。
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SIerの年収・給料
日経BP社によると賃金順位1位は野村総合研究所で、平均年間給与は1091万1000円。日本の企業と照らし合わせて高い年収という外国資本ITベンダーの日本オラクルの983万3000円をしのぎ比類ない1000万円の大台に到達しました。 野村総合研究所と同じ様にコンサルタントを数え切れないほど持つ三菱総合研究所に関しては、957万円で2位。純粋持ち株企業の労働者のアベレージを計算したITホールディングスが、871万3000円で3位に至りました。
その他では、856万9000円で4位になった電通国際情報サービス、あるいは846万7000円で5位の都築電気といった準大手2社の賃金水準の素晴らしさが際立ちます。 NTTデータまたは3000億円倶楽部のSIerであったり大手ITサービス企業の平均年間賃金は、そのほとんどがコンピュータメーカーの中に於いては殊の外高レベルな日立製作所の827万5000円ととりわけ低水準なNECの745万9000円の範囲内で納まります。一流SIerならば800万円程度が平均年間賃金の平均値と捉えられます。 ただし、いずれの企業も従業員の平均年齢は若く、このことからプロジェクトの進行には相当な体力を使い、長期的に働けるという観点で見ると疑問が残ります。
SIerのキャリアパス
SIerの典型的なキャリアパスとして、よりお望み通りのSIerへのキャリアアップやフリーランスの形での一本立ちだけに限らず、事業会社、社内SE、CTO、スタートアップ会社に対する会社変更などが挙げられます。キャリアパスを予見してより本格的な技術を習得できる職種へ仕事を変えるのもかまいません。SIerで様々な経験重ねることによってマスターする技術も存在するため、業界の動向はチェックしつつも、経験の中に於いて尽くすには効果的な選択と考えられます。
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SIerの将来性
業態の形での将来性なのですが、当分の間は仕事が数多く待っているので恒常的な人手不足が続くと想定されます。現段階で充分ではないのは、プログラマーの頭数が不足していることと、人材から見れば大規模な案件のコントロールができるプロジェクトマネージャーが不足しているといった点です。しかし、元来クライアント会社が独力開発に執着し、余計にIT軍資金を利用しているといった指摘も存在して、クライアント総べてが方向転換して行くかもしれません。
まとめ:SIerの仕事内容はこれでばっちり!
いかがでしたでしょうか? SIerとはクライアントのシステムを開発から運用・保守まで一貫して引き受けるサービスのことでそれを提供する企業を指します。年収は高いレベルでありますが、そのSIer企業の社員平均年齢は若く、仕事自体は厳しいと予想されます。将来性は現時点ではあるものの、今後どのように変化するかは目が離せない状況です。
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