プログラミングの知識を持っていると、起業するうえでのメリットがたくさんあります。
本記事では、プログラミングができて起業に成功した方々の情報と、成功の理由についてご紹介します。
- 起業家がプログラミング出来るメリットは大きい
- ハッカソンで実用的なプログラミングスキルを効率的に身につけよう
- プログラミングが出来る起業家を参考に具体的なイメージを持とう
- プログラミングが出来れば起業家として成功するというわけではない
- プログラミングの経験をビジネスに活かすことが大切
起業家がプログラミングをできたほうが良い理由
今はITを利用することで、アイデアさえあれば誰でも起業できる時代です。しかし、アイデアだけで起業してもうまくいきません。ITを利用してアイデアを実現するには、プログラマーなどのエンジニアの助けが必要です。
そして、もし、プログラミングに関する知識が無い方がITを使って起業した場合、相棒とすべきエンジニアとのコミュニケーションがうまくできずに失敗に終わるケースがよくあります。
例えば、起業した直後はサービスを提供するシステムが完成しておらず、早く事業を大きくしたい起業家はシステムを開発するエンジニアに文句を言います。しかし、システムの開発は簡単ではありません。そのためエンジニアはそんな起業家にフラストレーションを感じて、事業から手を引いてしまうかもしれません。
もし、プログラミングの知識があれば、サービスの全体はすぐに作れなくても、優先順位を付けて順に
リリースする、といったやり方が可能です。また、最初は自分でプログラムを組んでリリースし、追加機能をプログラマーに依頼する、といったことも可能です。さらに、こうやってコミュニケーションを深めることでより良いシステムにするアイデアが生まれることもあるでしょう。
「起業家がプログラミングをできたほうが良い理由をもっと知りたい」といった方は、「ポテパンキャンプ」の無料カウンセリングも試してみてください。
起業家にとってのプログラミングのメリット
起業家は、プログラミングが作れる方が良いとはいえ、ゼロから短期間で学ぶには時間も費用もかかります。アイデアを早く実現したい起業家としては、プログラマーになるのが目的ではないので、ゆっくり学んでいる時間はありません。
そのような企業家がプログラミングを体験するのに良い機会となるのがハッカソンです。なお、ハッカソンとは、エンジニアやデザイナーの有志が集まって、短期間で新しいサービスを作るイベントで、実用的なプログラミングスキルが短期間で学べるとエンジニアにも人気のイベントです。
また、最近はブートキャンプ形式のプログラミングスクールも、短期間で実践的なプログラミングが学べると話題になっています。なお、こういったスクールの多くは、未経験でも参加できるコースを用意しているので、起業を考えている方も参加してみてはいかがでしょうか。
プログラミングができる起業家
アメリカでは、エンジニア出身で成功し、世界的な大富豪になった方が何人もいます。また、日本でも話題になった起業家の中には、プログラミングをやっていた経験のある方がいます。
次から、そういったプログラミングができる起業家をご紹介します。
Facebook CEO マーク・ザッカーバーグ氏
米国を代表する4つのIT企業、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)の一つに数えられるFacebookを創業したマーク・ザッカーバーグ氏は、プログラミングができる起業家の一人です。世界的な大富豪としても知られている彼が、ハーバード大学在学中に一人でプログラミングしたゲームのエピソードは、映画にもなったのでご存知の方も多いでしょう。
Facebookに限らず、アメリカのIT企業の多くは、エンジニアの報酬が高く、働きやすい環境として知られています。これは、IT企業が成長するためには、優秀なエンジニアが活躍にかかっていることを、起業家が理解しているからです。そして、そういったIT企業では、優秀なプログラマーが集まっており、会社が大きく成長する原動力となっています。
元livedoor社長 堀江貴文氏
実業家としてメディアにもよく取り上げられる有名な堀江貴文氏は、プログラミングができる起業家の一人です。
彼は、独学でプログラミングを学び、東京大学の学生だったころにはじめたプログラマーのアルバイトがきっかけで有限会社オンザエッジを設立しました。この会社は、後にライブドアと社名を変えて、プロ野球球団を買収しようとしたり、ニッポン放送を買収しようとしたのは有名な話です。
なお、堀江氏が起業した当時は、インターネットの普及期に当たり、オンザエッジはWeb製作を請け負うことで急成長しました。さらに、堀江氏は、「何も無いような状態で起業するには、プログラミングを覚えてウェブの仕事をやるのは非常にいい選択肢」と言っています。
従来のビジネスで起業するためには、製造装置や店舗など、かなり高額な初期投資が必要でした。しかし、プログラミングで起業すれば、インターネットに接続したパソコンとアイデアがあれば誰でも起業できます。そして、堀江氏は、そうやって成功した企業家の一人です。
メルカリCEO 山田進太郎氏
日本のフリマアプリと言えば、メルカリを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。このメルカリの創業者が山田進太郎氏です。なお、2013年にメルカリを設立するまでに、楽天オークションの立上げなど、幾つかのサービスの立上げに関わっています。
そして山田氏は、インタビューでプログラミング経験があることの重要性を語っています。要約すると、次のような内容です。
起業家は自分の企画したサービスを一刻も早くリリースしたいと考えますが、それを実現する難易度が解りません。場合によっては、エンジニアと対立することもあります。しかし、起業家がプログラミングを理解していれば、このようなサービスを実現するのにどれだけかかるか見積もれるようになり、仕様も明確にできるなど、メリットがたくさんあります。
山田氏は、こういったメリットをうまく活用して成功を手にしました。
ウォンテッドリーCEO 仲暁子氏
日本では女性の起業家の人数が少ないのですが、ウォンテッドリーを創業した仲暁子氏は、さらに珍しいプログラミングができる女性の起業家です。小学生でWebページを立上げたり、学生時代にホームページの制作会社を立ち上げたりと、小さい頃からITに親しみ、さらにITを活用した起業に関心を持っていました。
そのような彼女が創業したウォンテッドリーは、Facebookの個人情報を利用した求人情報ウェブサイトを運営する、今注目を集めている会社です。そして、この会社は、彼女がFacebook日本法人の立上げに関わった経験と、その時のアイデアを活かし、最初は自分でプログラミングもやってサービスを立上げたそうで。
なお、彼女は、エンジニア中心のFacebookに関わったことで、新しいアイデアをすぐにサービスに反映させて世に問う意思決定の速さに衝撃を受けた、と語っています。このようなプログラマーとしての経験が、今の成功を導いたと言えるでしょう。
メタップス創業者兼会長 佐藤航陽氏
急成長する会社の多いITベンチャー起業には、ユニークな創業者がたくさんいますが、そのの中でも注目されている起業家が、メタップスの佐藤航陽社長です。なお、メタップスは、マーケティング関連事業とファイナンス関連事業を中心に、日本では珍しい海外展開して成功している会社です。
佐藤氏は、学生時代に起業を志し、初期投資にお金がかからないという理由でプログラミングの仕事を始めました。そして、その後、登場したばかりのスマートフォンと出会い、日本では普及する前でしたが、時代を変えるデバイスになると考えて、スマートフォンのサービスに注力し、これが会社の成長の原動力になりました。
このように、プログラミングの経験を通してITの有効性を学び、さらに、スマートフォンの将来性を見抜いたことが、グローバルに活躍する今のメタップスの成功の一因と言えるでしょう。
「プログラミングが出来る起業家の例をもっと知りたい」といった方は、「ポテパンキャンプ」の無料カウンセリングも試してみてください。
まとめ: 起業家志望ならプログラミングを勉強しよう!
今回紹介したように、プログラミングができる起業家はたくさんいます。そして、そういった方は、プログラミングの経験をビジネスに活かして成功しています。
しかし、プログラミングができるから企業家として成功できるとは限りません。成功するためには、世の中に受け入れられるユニークなアイデアや、自分を支えてくれる人達を裏切らない姿勢など、ビジネスマンとしての基本も必要です。
もし、起業家志望の方で、自分に何かが欠けていると感じている方は、プログラミングを勉強してみてはいかがでしょうか。特にチームでプログラムを開発する経験がポイントです。この経験が、きっとあなたを変えてくれるでしょう。