幼稚園児や小学生がプログラミングしている場面をメディアでよく見かけるようになりました。小さい子ども達はブロックを組み合わせてプログラミングできる「ビジュアルプログラミングアプリ」を使うことが多いようです。
幼稚園や小学校ではビジュアルプログラミングアプリとして、スクラッチ(Scratch)とビスケット(Viscuit)がよく使われています。このうちが、ビスケット(Viscuit)は他のビジュアルプログラミング言語と異なり、ブロックを使いません。
今回はそんなちょっと変わったビジュアルプログラミングアプリであるビスケットを紹介していきます。
- ビスケット(Viscuit)は幼稚園児から小学生低学年向けのプログラミングアプリ
- ビスケット(Viscuit)は、絵を描いて、めがねでその絵を動かすだけで、操作が簡単
- ビスケット(Viscuit)なら楽しみながらプログラミング的思考が学べる定番アプリ
ビスケットとは
ビスケットは幼稚園児から小学生低学年向けのビジュアルプログラミングアプリです。ビスケット以外のビジュアルプログラミングアプリでは命令が書かれたブロックをつなげて絵を動かしたり、音を鳴らしたりしますが、ビスケットはブロックを使わず自分で書いた絵を動かしながらプログラミング的思考が学べるように考えられています。
プログラミング的思考とは
プログラミング的思考とは、プログラミング言語のどれかが使えることではありません。物事を考える際にその物事の動作や順序を理解でき、それらを効率的に使えるように論理的に考えられる力のことです。今回紹介するビスケットは、遊びながらプログラミング的思考を養えるアプリとして注目されています。
ビスケットの使い方に慣れてくると「こんな風に動かしてみたい」と思い、試行錯誤してそれを実現します。この自分の思ったとおりに動かす体験こそプログラミング的思考です。
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ビスケットの特徴
ビスケットには他のビジュアルプログラミングアプリにない特徴がいくつかありますが、その1つが「ブロックを使わない。」という点です。
ビスケットはめがねを使う
では、ビスケットは絵をどのようにして動かすのでしょうか?ビスケットにはメガネというツールがあり、このツールで絵を動かします。メガネには、左側に置いた絵を、右側の状態にする、という機能があり、左右に同じ絵を置いてその位置をずらすと、ずれた位置に応じて絵が動きます。
さらにめがねの左右に違う絵を置くと絵が変化したり、片方に複数の絵を置くと数を増やしたり減らしたりもできます。簡単なめがねですが、アイデア次第でいろいろな使い方が可能です。
作った作品を公開できる
また、ビスケットは作成したプログラムをビスケットの公式サイトで公開できます。こうすることで他の友達とプログラムと比べてみたり、他の人が作った手の込んだ作品を見ることも可能です。
まるでゲームのように動かしたり、きれいな模様を造ったりもできるので、他の人の作品がいいなと思ったら、ぜひ、それを使って自分だけのオリジナルな作品を作ってみてください。
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ビスケットの使い方
ビスケットは小さな子供でも簡単に使えます。基本的な使い方としては下記の4ステップだけです。
- 1)ビスケットを起動します。ビスケットはブラウザやタブレット、スマホで動作します。
- 2)ビスケット付属のペイントツールで絵を描きます。なおビスケット付属のペイントツールは小さな子供でも使えるように作られています。
- 3)描いた絵をキャンバスに配置します。いくつ置いても大丈夫です。キャンバスに配置しただけだと絵は動きません。
- 4)メガネで配置した絵を動かします。左右に何を置くかによって絵が動いたり、変化したりできます。また、絵を回転させたり、タッチしたら変化する、といった動作も可能です。
ビスケットの一番の特徴は4)の「メガネで配置した絵を動かします。」です。メガネのどこに絵を置くかでその絵がどう動くか決まります。また、場所だけでなく角度なども変えられ、角度を変えながら動くとキャンバス上の絵を回転させることも可能です。また、キャンバス上の絵をタッチしたら動いたり変化させる、といった事もできます。
メガネへの絵の配置方法、配置の角度、キャンバスへの配置方法などの組み合わせにより、まるでアニメーションのような複雑な動きも表現できます。
公式サイトで使い方を学ぶ
ビスケットの公式サイトには使い方はもちろん、小学校の授業で使うアイデアや楽しい使い方なども紹介しています。ビスケットのもっと詳しい使い方を知りたい方は、ぜひ、公式サイトもチェックしてください。
ビスケットの公式サイト
ビスケット viscuit | コンピュータは粘土だ!!
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ビスケットについて学べる本
ビスケットは小さな子供が遊びながらプログラミング的思考を学べるプログラミングアプリです。どんな使い方ができるか興味のある方は、ビスケットについて学べる本を参考にしてください。
次からビスケットについて学べるおすすめの本を2冊紹介します。
- ビスケットであそぼう 園児・小学生からはじめるプログラミング (ぼうけんキッズ)
- ルビィのぼうけん こんにちは! プログラミング
ビスケットであそぼう 園児・小学生からはじめるプログラミング (ぼうけんキッズ)
ビスケットを体験するための本です。
まず、全般的なビスケットの使い方を紹介し、絵の描き方、色々な動きの作り方や音の出し方などの基本的な使い方を学んだあと、ゲームの作り方まで説明してくれます。
とても簡単なビスケットですが、ちょっとしたコツがありますので、この本でビスケットを体験すれば楽しくビスケット使えるようになるでしょう。
ルビィのぼうけん こんにちは! プログラミング
この本はビスケットの本ではありませんが、プログラミングする上での考え方を学べます。
前半は好奇心旺盛な主人公であるルビィがパパからの手紙を見つけ、宝石集めの旅に出るというお話です。このお話を読み進めていく事でプログラミングに必要な考え方が身につくように物語が展開していきます。後半はアクティビティになっており、前半の物語で知らずしらずに身に付いた考え方を確かめられます。
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まとめ
今回は小さな子供でもプログラミングの考え方が学べるビジュアルプログラミング言語のビスケットを取り上げました。他のビジュアルプログラミングアプリと異なり、ブロックを使わないビスケットはメガネという特徴的なツールを使うことで絵を動かします。そのため、小さな子供でも楽しくプログラミングを体験することが可能です。
ビスケットはビジュアルとは言えプログラミングが学べるアプリです。子ども達はそれと意識せず楽しみながらプログラミング的思考を身に付けられる点が素晴らしいですね。
今回紹介したのは小さな子供向けのプログラミングアプリでしたが、このサイトを運営しているポテパンでは、未経験からプログラミングを学びWebエンジニアになりたい方をサポートするプログラミングスクールも運営しています。興味のある方は、ぜひ、ポテパンキャンプをチェックしてください。
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