Rubyは日本発のプログラミング言語で、日本のみならず、世界の大手企業で使われ、皆さんも知っているような大手サービスでも利用され、日々多くのリクエストを処理しています。
この記事では、Rubyの開発効率を高める便利なIDE(統合開発環境)を紹介していきます。
IDE(統合開発環境)を使おう
新しい言語を学ぶ時に最初に悩むのが、IDE(統合開発環境)の選定です。
IDE(統合開発環境)とは、プログラム開発に必要な機能を一つにまとめたツールで、コードエディタ、コンパイラ、デバッガなどの機能がツールからワンクリックで使え、Webシステム、スマホアプリなどの開発に対応しています。
Rubyは、IDEを使わずともメモ帳などでコード書いて、コマンドでRubyを実行すること可能です。しかし、開発効率が悪くデバッグも出来ないため、基本的に開発現場ではIDE(統合開発環境)を利用します。
Rubyと言えばRuby on Rails
Rubyの開発案件の多くは、Ruby on Railsのフレームワークを使ったWebアプリ開発が大半をしめており、現状はRubyといえは、RailsでのWebアプリと言える状況です。
そこで、この記事では「Ruby on Rails」のWebアプリ開発ができるオススメのIDE(統合開発環境)を紹介します。
RubyMine
Ruby Mineは、その名の通りRubyやRuby on Railsを開発するためのIDEです。
Ruby開発の専門ツールであるため、Ruby on Railsの開発プロジェクトの作成・実行が、他のツールに比べると圧倒的に早く素早く開発を始められます。
RubyMineは有償ツールであり、年間 22,900円(2年目以降は割引あり)の費用がかかりますが、そのコストに見合った開発効率を提供してくれるツールです。
GUIベースでのデバッグ
現在のアプリ開発ではデバッグ機能は必須とも言える状況で、RubyMineにもデバッグ機能があり、Javaの定番IDEであるEclipseのように、RubyMineではコード上にブレークポイントを設定してデバッグを行うことが可能です。
優れたコード検索・インスペクション・リファクタリング
スマート検索により、ショートカットキーやワンクリックメニューより、メソッドやクラスの使用箇所から、その宣言にジャンプしたり、逆にメソッド やクラスの使用箇所を検索することが容易にできます。
さらに優れたコードインスペクションにより、作成したコードの潜在的なエラーを検出します。さらに、クイックフィックスを使用すれば即座にコードを改善できます。
また、動的型付け言語であるRubyでにおいてもリファクタリング機能を提供し、例えばRailsのコントローラー名名を変更すると、関連するHelper、Viewなどの名前も自動的に変更されます。
Gitなどのソース管理とも連携
今や、GitとなどのVCS(バージョン管理システム)との連携は、IDEの必須機能と言えます。
RubyMineにも当然、Gitをはじめとする多くのVCS(バージョン管理システム)との連携機能があります。
Eclipse
EclipseはJavaの開発環境として有名ですが、Eclipseは元々、C++,Python、Rubyなどの複数の言語を開発できるIDEとして設計されているツールです。
Javaの開発経験がある場合は、使い慣れたEclipseでRubyを開発するのもよいでしょう。
EclipseでRubyを開発する準備
EclipseでRubyの開発を行うためには、Eclipseホンダアクセスの他に、Ruby開発用のプラグインをインストールする必要があります。
まず、Eclipse本体を公式サイトからか、日本語化の設定や、JDK、さまざな便利なプラグインが予めインストールされた状態のEclipse(Pleiades All in One)を配布しているプロジェクトのベージからダウンロードします。
・Eclipse公式ダウンロードページ
https://www.eclipse.org/downloads/
・Pleiades All in Oneのダウンロードページ
https://mergedoc.osdn.jp/
Eclipseはインストール不要のため、ダウンロードしたファイルを解凍して、解凍したフォルダの中にあるeclipseの実行ファイルを起動すだけで準備完了です。Eclipseを起動したら、次はRuby開発用のプラグインをインストールじます。
Eclipseのメニューの「ヘルプ→新規ソフトウェアのインストール」を選択し、キーワードにRubyを入れて検索し、検索結果をより「動的言語ツールキット Ruby開発ツール」を選択し[次へ]を選択しインストールを進めます。
これ以降の画面は、基本的に[次へ]をクリックして進めていきます。
次に、Rubyのインタープリターを設定します。Rubyの開発をするためには、先程インストールした開発ツールの他に、Rubyの実行環境であるインタープリターの設定が必要です。
インタープリターは、[設定]→[Ruby]→[インタープリター]より設定します。次のように何も表示されていない場合は「追加」ボタンをクリックしてRubyの実行環境のパスを指定します。
これで、EclipseでRubyを開発する準備ができましたので、新規にプロジェクトを作成してRubyの開発を始めてみましょう。
Eclipseの新規プロジェクトから、[Ruby]→[Rubyプロジェクト]を選択してプロジェクトを作成します。
プロジェクトを作成したら、そこに必要なRubyのソースファイルを作成し、Javaの開発と同様に[実行ボタン]→[Rubyスクリプト]の順に選択することで、選択したRubyのコードが実行され、Eclipseのコンソール上に結果が出力されます。
【関連記事】
▶【Java】JDKとEclipseでJava開発環境を整える!
DockerでRuby開発環境を作る
近年、注目を集めているのが、コンテナ仮想化を用いてアプリケーションを開発・実行するためのオオープンプラットフォームのDocker(ドッカー)です。
Dockerを用いてRubyの開発環境を構築する場合、Linuxのコンテナ仮想環境にRubyやその他ソフトウエアをインストールするため、ホストOS上にRubyをインストールする必要がなく、不要になった時はコンテナごと削除すれば、レジストリなどに残骸を残さずに綺麗さっぱり情報を削除できます。
また、複数バージョンのRubyで開発を行う場合も、そのバージョンの数だけコンテナ仮想環境を作るれば容易に実現が可能です。
DockerでRuby on Rails開発環境を作る方法は、次のリンクにあるDockerの公式ドキュメントで丁寧に解説されていますので、こちらを参照してください。(英語サイトですが、基本的にサンプルコードを貼り付けるだけで容易に環境が構築できます)
Quickstart: Compose and Rails
https://docs.docker.com/compose/rails/
まとめ
RubyのRubyの開発効率を高める便利なIDE(統合開発環境)を紹介してきました。
現在のシステム開発現場では、Rubyに限らずどのプログラミング言語でも、当たり前のようにIDE(統合開発環境)を使用して開発が行われています。
IDEは、システムの開発効率を上げてくれる便利なツールですので、是非使い方を覚えておきましょう。
RubyMineは30日間の試用期間で全ての機能を試すことができます。事前にどんなツールか試してから使うこともでき、安心して使い始めることができます。