皆さんはプログラミングに興味を持ったら何から手を付けますか?
恐らくほとんどの人は書籍を買い漁ってまずは自分で学習してみようと思うはずです。
しかし書籍にも色々なものがあり、実際に立ち読みでサラッとみてもどの書籍を購入するべきかの判断は、初心者の方には難しいですよね。
そこで今回の記事ではこの書籍についての悩みを解消すべく、「書籍の選び方」について解説してみたいと思います。
正直中級者でも難しい書籍もあります。
出来るだけ自分に合った書籍を見つけられるよう説明していきますので、最後までお付き合いください!
SQLについて
まずはSQL(エスキューエル)について理解しておきましょう。
SQLとはデータベースに関する定義や操作を行うための言語です。
プログラミング言語と混同するされている方もいますが、プログラミング言語とはコンピューターを操作するための言語であり、データベースを操作するためのデータベース言語とは異なります。
またプログラミング言語と違い、SQLは国際標準化機構で規格が標準化されているため、他のデータベースでも”ほぼ”同じように操作が可能です。
ほぼと位置付けたのは、例えばOracle Databaseで利用できるクエリがSQL Serverでは利用不可となっているケースも一部には存在するためです。
SQL関係書籍の選び方
SQL関係の書籍といってもOracle DatabaseやSQL Serverなど様々なものがあり、レベルに関しても入門~上級者まで幅広く在ります。
また本屋さんで立ち読みをした程度では判断できない内容のものがほとんどで、初心者の方にとっては最初の壁となってしまいます。
プログラミング同様、データベースの学習も自分に合った内容のものを探し当てることが出来なければ挫折の原因となりますので注意が必要です。
ここではレベル別 / 形式別に一つずつ解説していきますので、書籍を選ぶ際の目安にしてみてください。
レベル別で選ぶ
超初心者~初級。マンガで学べる参考書。
SQLに興味を持ったばかりで右も左もわからないという方にお勧めなのが、マンガで解説をしている参考書です。
データベースの仕組みや構築の流れなど基本的な知識を視覚効果を主軸に解説することで、全く知識のない方でも簡単に理解することが出来ます。
専門知識に特化した参考書は、一見よさそうに見えますが書かれていることが非常に難しいため、ロジックを頭で整理するまでに時間がかかってしまい、かえって自分でハードルを上げてしまう結果となります。
プログラミング言語を学習したことがあるけど難しすぎて諦めたという方のほとんどは、ハードルを自分で上げてしまったため理解できないまま投げ出したという理由が一番多いようです。
SQLを学習するかどうか悩んでいる方は、まずはこういったマンガを取り入れた書籍を読んでみてから決めるのもお勧めです。
中級者向けにはコードやケースが紹介されている書籍を。
出典:https://www.shoeisha.co.jp/
SQLについて本格的に興味を持った方やより深い知識を学びたい方には、例題が書かれている解説書と呼ばれる書籍を選択する方が良いでしょう。
こういった書籍には、データの上手な取り扱い方法や関数についてのより便利な利用方法、CASE式、外部連結、EXIST述語、ストアドプロシージャなど非常に多くのものがサンプルコードと共に解説されています。
実際にコードを見ながら自分で同じように構築していくことで、この各スキルに対してより深く理解できるはずです。
中にはテスト形式での問題が出題されているような書籍もありますので、そういった本を活用しながら資格取得への第一歩を歩み始めるのも良いかもしれません。
勿論こういった書籍にも、SQLとは何か?というような初歩的な解説は含まれていますので、中級者の方でなくともある程度理解をしている方であれば、無理なく学習できるでしょう。
上級者にはSQLリファレンスブックを
上級者になると必要な知識はほぼ全て持ち合わせているため、書籍で知りたい情報は関数の構文が主体になってきます。
そういった場合には上級者向けの辞書的な立ち位置にある書籍を選びましょう。
エンジニアとして現場で活躍している方であっても、関数を全て暗記している方はほぼいません。
現場で調べながら開発を行うことが非常に多いため、SQLコマンドや関数のみが書かれた書籍はエンジニアには欠かせないバイブルとなっています。
またこういった書籍は、バージョンアップによって使えなくなる関数も出てくるため、数年に一度は買い替える必要があることも同時に覚えておいてください。
形式別に選ぶ
レベルで選ぶ方法のほかに、形式で選ぶ方法もあります。
自分の技術がどのあたりにあるのかわからない方は、レベル別で考えるより自分に合った形式別に書籍を選ぶ方が手っ取り早いかもしれません。
こういった形式別に選ぶ書籍には大きく分けて、ひたすらサンプルコードを打ち込みながら実戦形式で学習できる書籍と、知識を増やすための理論的な書籍の二通りがあります。
この二つの違いについては本屋さんで立ち読みをする程度の短い時間ですぐに判断できるため、ネットで購入するよりは実際に書店に赴き手に取って内容を確認しながら選ぶのが良いでしょう。
サンプルコードを丸々使って実戦形式で学習する書籍
サンプルコード付きの書籍の良いところは、学習速度の速さにあります。
やはり実際に手を動かして構築しながら理解するという方法は、他の方法に比べ上達する速度が格段に速く、また構築する際に新たな疑問の発見が出来るため、効率的な学習方法だといえます。
データベースの構築は自宅でも簡単に環境が整えられ、即実践でも使えるコードが非常に多く掲載されているため、こういった書籍が好まれる傾向にあるのも事実です。
ただ逆にこういった書籍では知識というものはあまり向上しませんので、うまく使い分ける必要があるといえます。
知識をひたすら増やすなら、図解や理論が書かれている書籍
出典:https://www.shoeisha.co.jp/
まずは知識をある程度確立させてから実践に移りたいと考えている方にとっては、こういった書籍はもっとも効率の良いといえます。
理論系の解説がなされている書籍の多くは、図解を踏まえて解説しているため、直感的に理解できるという強みもあります。
モデル理論やデータ構造に関する理論、リファクタリングやトランザクションについてなど、あらゆる方面を網羅しているので目次を見て自分の学びたい項目がすぐわかります。
SQLの種類で選ぶ方法も
このほかにも、学習内容の絞り込みとしてSQLの種類で選ぶ方法があります。
データベース言語には「データ定義言語」「データ制御言語」「データ操作言語」という三つの体系があります。
この三つは独立しているわけではありませんがそれぞれ役割が異なるため、全体的に満遍なく学習するよりはこの三つのどれかに的を絞って学習した方がより早く深い理解が出来ます。
こういった先に解説してきたような書籍に比べ数はあまり多くはありませんが、ネットで検索するといくつかヒットするものがありますので、その中から目的の分野を選択するのが良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は学習書籍の選び方について解説をしてみました。
今やお手軽にネットでほぼ全てのものが購入できる時代ですが、学習に関しては自分に合ったものを選択しないといきなり挫折してしまうケースも非常に多く存在します。
せっかくIT分野に興味を持ったのに途中で頓挫しない為にも、書店で必ず内容を確認しながら選ぶようにしましょう。