SQL Server 2014はパフォーマンスと高可用性が、以前よりもグンとアップしたバージョン。インメモリDB対応が目玉です。
大容量データを、SQL ServerのパフォーマンスでハンドリングしてExcel上でサクサク分析できる「あらゆるデータを使い慣れたツールで分析」という点も納得。
「ハイブリッドクラウド向けプラットフォーム」として、Micsofot Azureとの連携も容易になりました。
SQL Server2014は、x86プロセッサ(32ビット)でもインストール可能なバージョンでもあります。
SQL Server 2014の概要
SQL Server 2014のエディション
以下のエディションが用意されています。
- SQL Server 2014 Enterprise
- SQL Server 2014 Business Intelligence
- SQL Server 2014 Standard
- SQL Server 2014 Web
- SQL Server 2014 Developer
- SQL Server 2014 Express Edition
- SQL Server 2014 Express with Advanced Services
- SQL Server 2014 Express with Tools
全ての機能が無制限に使える大企業向けのEnterprise、大量データの分析業務向けのBusiness Intelligence、部門用や小規模組織用に機能やDBサイズを制限した代わりに安価に利用できるStandard、ウェブベースのソリューション向けに価格を抑えたWebといったエディションが揃っています。
SQL Server 2014では、開発専用ライセンスのDeveloperと、再配布も可能で完全無料なExpressに加えて、Expressに本格運用サービス(with Advanced Service)やツール(with Tools)を利用可能にしたエディションも用意されています。
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SQL Server 管理用に用意されたSQL server management studio(SSMS)は、無償でダウンロード&利用可能。
SQL Server Management Studio (SSMS) のダウンロード – SQL Server
SSMS最新版を使って、SQL Server 2014をGUIで管理することができます。ただし、SQL Server最新版で廃止・統合された機能も含めて、SQL Server 2014全機能を使うには、過去バージョンのSSMSにダウングレードする必要があります。
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過去バージョンのSSMSは、以下からダウンロード可能です。
SQL Server Management Studio (SSMS) のリリース ノート – SQL Server
SQL Server 2014のサポート終了日
メインストリームのサポート終了日は2019年7月9日で、すでに終了しています。最新のサービスパック適用後の延長サポート終了日は2024年7月9日です。今からSQL Server 2014を使って新規開発するには、サポート終了までの期間が短いため無理がありそうです。
2019年現在の最新バージョン、SQL Server 2019の早期導入プログラムがスタートしているので、チェックしてみてください。
SQL Server 2019 概要と早期導入プログラム| マイクロソフト
SQL Server 2014のインストール
SQL Server 2014のダウンロード
SQL Server 2014の最新版はSP3と一緒に以下からダウンロードできます。2019年10月時点での最新サービスパックはSP3(2018年10月30日リリース)です。
Download Microsoft® SQL Server® 2014 Service Pack 3 (SP3) from Official Microsoft Download Center
SP3の内容は、大規模な分散データベースのテーブルで、ブロックやデッドロックが発生する不具合が解消しているほか、チェンジトラッキングクリーンナップ改善でパフォーマンスが向上しています。その他バグフィックスや性能改善多数。
事情があってSP2が必要な場合は、以下からダウンロードしてください。
Download Microsoft® SQL Server® 2014 Service Pack 2 (SP2) from Official Microsoft Download Center
SQL Server 2014のインストール要件
SQL Server 2014をインストールするには、ハードウェアのスペックやOSのバージョンなどの要件を満たしている必要があります。
- x86 1.0GHz
- メモリ 512MB以上
- ディスク領域 6GB以上
- OSバージョンは、サーバOSではWindows Server 2008SP2以降、デスクトップOSでは、Windows 7以降に対応
その他の詳細については、以下を参照してください。
Hardware and Software Requirements for Installing SQL Server 2014 – SQL Server | Microsoft Docs
SQL Server 2014がアンインストールできない
SQL Server 2014を正しい手順でアンインストールしなかった場合、関連プログラムがアンインストールされずに残ることがあります。
以下の順序で、アンインストールをおこないましょう。
- SQL Server の既存のインスタンスのアンインストール (セットアップ)
- Power Pivot for SharePoint のアンインストール
- Reporting Services のアンインストール
- マスター データ サービスのアンインストールと削除
- Data Quality Server オブジェクトの削除
- SQL Server のフェールオーバー クラスター インスタンスの削除 (セットアップ)
- SQL Server フェールオーバー クラスターでのノードの追加または削除 (セットアップ)
- SQL Server 2014 のインストールの削除
アンインストール作業は、ローカル管理者権限が必要です。また、対象マシンが必要最低限の物理メモリギリギリだった場合、アンインストールに必要な仮想メモリ(ページファイル)が不足してアンインストールが失敗するケースがあります。
その場合は、必要データをバックアップして、OS自体をクリーンインストールすることも検討してください。
なお、アンインストールの詳細な手順は、以下を参考にしてください。
SQL Server 2014 のアンインストール – SQL Server | Microsoft Docs
まとめ
- SQL Server 2014のサポート終了日は、2024年7月9日
- SQL Server 2014最新版はSP3(2018年10月30日リリース)
- アンインストール時には正しい手順を踏まないと、一部の関連プログラムが残る可能性あり
SSMS最新のバージョン18以前は、以下の通り。