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SQLのjoinの構文、内部結合、外部結合、主要DBMSでの構文についてまとめています。

SQLのjoinの構文

joinは複数テーブルの結合を行います。結合にはいくつか種類があります。以下は、左外部結合で、employees(社員)テーブルと、salaries(給与)テーブルを結合する例です。

  1. SELECT
  2. employees.first_name,
  3. employees.last_name,
  4. salaries.salary
  5. FROM
  6. employees
  7. left join salaries on employees.emp_no = salaries.emp_no
  8. WHERE
  9. salaries.to_date = "9999-01-01";

実行するとこうなります。employeesにしか存在したfirst_nameとlast_nameカラム、salariesテーブルにしか存在しないsalaryカラムの値が結合されて出力されています。

  1. +------------+-----------+--------+
  2. | first_name | last_name | salary |
  3. +------------+-----------+--------+
  4. | Georgi | Facello | 88958 |
  5. | Bezalel | Simmel | 72527 |
  6. | Parto | Bamford | 43311 |
  7. | Chirstian | Koblick | 74057 |
  8. | Kyoichi | Maliniak | 94692 |
  9. | Anneke | Preusig | 59755 |
  10. | Tzvetan | Zielinski | 88070 |
  11. | Sumant | Peac | 94409 |
  12. | Duangkaew | Piveteau | 80324 |
  13. | Patricio | Bridgland | 54423 |

inner join(内部結合)とouter join(外部結合)

内部結合と外部結合の違いは、他方のテーブルに対応する値が存在しない場合でも抽出対象にするか、しないかです。内部結合は、対応する値が存在するレコードのみを対象とします。

  1. SELECT
  2. employees.first_name,
  3. employees.last_name,
  4. salaries.salary
  5. FROM
  6. employees
  7. inner join salaries on employees.emp_no = salaries.emp_no
  8. WHERE
  9. salaries.to_date = "9999-01-01"

実行するとこうなります。salariesテーブルに対応するemp_noのレコードがない場合は、抽出対象になりません。

  1. +------------+-----------+--------+
  2. | first_name | last_name | salary |
  3. +------------+-----------+--------+
  4. | Georgi | Facello | 88958 |
  5. | Bezalel | Simmel | 72527 |
  6. | Parto | Bamford | 43311 |
  7. | Chirstian | Koblick | 74057 |
  8. | Kyoichi | Maliniak | 94692 |
  9. | Anneke | Preusig | 59755 |
  10. | Tzvetan | Zielinski | 88070 |
  11. | Sumant | Peac | 94409 |
  12. | Duangkaew | Piveteau | 80324 |
  13. | Patricio | Bridgland | 54423 |

【関連記事】
SQL inner joinの構文 innerの省略やUSINGを使った略記の方法

left joinとright join

外部結合には、left joinとright joinがあります。left joinは条件の左辺側(fromで記述したテーブル)を抽出し、右辺(joinで指定したテーブル)に対応する値が存在しなかった場合にはNULLを返します。

right joinは、右辺(joinで指定したテーブル)を抽出し、左辺(fromで指定したテーブル)に対応する値がない場合は、NULLを返します。

なお、全てのright joinはleft joinで書き換えが可能であるため、開発プロジェクトなどで可読性を上げるためにleft joinに統一することも検討すると良いでしょう。

cross join(交差結合)

cross joinは組み合わせ全てを総当りで出力する結合方法。直積とも言います。

  1. select first_name, salary from employees
  2. cross join salaries
  3. where employees.emp_no < 10005;
  4. +------------+--------+
  5. | first_name | salary |
  6. +------------+--------+
  7. | Chirstian | 60117 |
  8. | Parto | 60117 |
  9. | Bezalel | 60117 |
  10. | Georgi | 60117 |
  11. | Georgi | 60117 |
  12. | Chirstian | 62102 |
  13. | Parto | 62102 |
  14. | Bezalel | 62102 |
  15. | Georgi | 62102 |
  16. | Georgi | 62102 |
  17. | Chirstian | 66074 |
  18. | Parto | 66074 |
  19. | Bezalel | 66074 |
  20. | Georgi | 66074 |
  21. | Georgi | 66074 |
  22. | Chirstian | 66596 |
  23. | Parto | 66596 |
  24. | Bezalel | 66596 |
  25. | Georgi | 66596 |
  26. | Georgi | 66596 |
  27. | Chirstian | 66961 |
  28.  
  29.  

開発プロジェクト等ではなかなか使いみちがないのですが、データの「縦持ち」「横持ち」を入れ替える際に使われることがあります。

関連)[SQL]データの縦持ち、横持ちを入れ替える | Developers.IO

DBMSごとのjoin構文

Oracleのjoin構文

Oracleのjoin構文は以下の通り。

  1. FROM <statement1> [alias]
  2. [CROSS,LEFT,RIGHT,FULL] JOIN <statement2> [alias]
  3. ON (Boolean-expression) [JOIN <statementN> [alias] ON (Boolean-expression)]*

参考)Oracle公式ドキュメント:JOIN句

INNER JOIN、LEFT JOIN、RIGHT JOIN、FULL JOIN、CROSS JOINがサポートされてます。

SQL Serverのjoin構文

SQL Serverのjoin構文は以下の通り。

  1. SELECT pv.ProductID, v.BusinessEntityID, v.Name
  2. FROM Purchasing.ProductVendor AS pv
  3. INNER JOIN Purchasing.Vendor AS v
  4. ON (pv.BusinessEntityID = v.BusinessEntityID)
  5. WHERE StandardPrice > $10
  6. AND Name LIKE N'F%';

SQL Serverでは、join句を使わずinner joinと同じ結果を記述できます。以下は、WHERE句のみで同じ結合条件を指定した例です。

  1. SELECT pv.ProductID, v.BusinessEntityID, v.Name
  2. FROM Purchasing.ProductVendor AS pv, Purchasing.Vendor AS v
  3. WHERE pv.BusinessEntityID=v.BusinessEntityID
  4. AND StandardPrice > $10
  5. AND Name LIKE N'F%';

内部結合、左外部結合、右外部結合、完全外部結合、クロス結合が記述可能です。

参考)結合 (SQL Server) – SQL Server | Microsoft Docs

MySQLのjoin構文

MySQLのjoin構文は以下の通り。複数テーブルの結合をカッコでまとめて記述できます。

  1. SELECT * FROM t1 LEFT JOIN (t2, t3, t4)
  2. ON (t2.a=t1.a AND t3.b=t1.b AND t4.c=t1.c)

上記SQLは、cross joinを使った以下のSQLと同等になります。

  1. SELECT * FROM t1 LEFT JOIN (t2 CROSS JOIN t3 CROSS JOIN t4)
  2. ON (t2.a=t1.a AND t3.b=t1.b AND t4.c=t1.c)

参考)MySQL :: MySQL 5.6 リファレンスマニュアル :: 13.2.9.2 JOIN 構文

PostgreSQLのjoin構文

postgreSQLのjoin構文は以下の通り。

  1. => SELECT * FROM t1 INNER JOIN t2 ON t1.num = t2.num;
  2. num | name | num | value
  3. -----+------+-----+-------
  4. 1 | a | 1 | xxx
  5. 3 | c | 3 | yyy
  6. (2 rows)

INNER JOIN(内部結合)、LEFT OUTER JOIN(左外部結合)、RIGHT OUTER JOIN(右外部結合)、FULL OUTER JOIN(完全外部結合)が可能です。

関連)PostgreSQL公式ドキュメント:テーブル式

まとめ

ポテパンダの一言メモ
  • joinは、テーブルの結合をおこなうSQL
  • 内部結合、外部結合(左外部結合、右外部結合)、完全結合、クロス結合がある
  • 右外部結合(right join)は、左外部結合(left join)で置き換えが可能

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