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formatメソッド(String.format)の使い方

この記事では、Javaのformatメソッドについて紹介します!

formatメソッドは、「書式指定子」を使うことで、引数に指定した値をさまざまな形式に変換できるメソッドです。

書式指定子には、10進数を表す「%d」や文字を表す「%s」などさまざまなものがあります。

詳しくは、Javaのリファレンスを確認してみてください。

Formatter(Java Platform SE 8)

例えば、数字を3桁で0埋めしたり、日付を任意の形式で整形したりといった場合で活用されます。

基本的な記述方法は、次の通りです。

String.format(書式文字列, 値);

実際に使ってみると、次のように記述できます。

■記述例
public class Main {
  public static void main(String[] args){
    // 10進数で数値を表現します
    System.out.println(String.format("10進数:%d", 1230));
    // 6桁で0埋めして表現します
    System.out.println(String.format("0埋め:%06d", 1230));
    // 8進数で数値を表現します
    System.out.println(String.format("8進数:%o", 1230));
    // 16進数で数値を表現します
    System.out.println(String.format("16進数:%x", 1230));
  }
}
■実行結果
mbp:Desktop potepan$ java Main
10進数:1230
0埋め:001230
8進数:2316
16進数:4ce

上記のように、さまざまな書式で表現できているのがわかります。

文字列をformatメソッドで表現することも可能です。

■記述例
public class Main {
  public static void main(String[] args){
    System.out.println(String.format("%sで%sを勉強しよう!", "ポテパンスタイル", "format"));
  }
}
■実行結果
mbp:Desktop potepan$ java Main
ポテパンスタイルでformatを勉強しよう!

このように、formatメソッドで書式を整えられます。

数値をformatする方法

ここからは、それぞれのデータ型に合わせたformat方法を紹介します。

まず、数値をformatするクラスとして、Javaには以下の2つが用意されています。

  1. NumberFormatクラス
  2. DecimalFormatクラス

これらのクラスを使うことで、カンマ区切りで数値を表現したり、0埋めしたりなどの場合に便利です。

それぞれ使い方を見ていきましょう。

NumberFormatクラス

NumberFormatクラスには、次のメソッドが用意されています。

メソッド 詳細
getNumberInstance() カンマ区切り形式
getCurrencyInstance() 通貨形式
getPercentInstance() パーセント形式
getInstance() デフォルト形式(getNumberInstanceと同じ)

それぞれ使って確認してみましょう。

次のように記述できます。

■記述例
import java.text.NumberFormat;

public class Main {
  public static void main(String[] args){
    NumberFormat nNum = NumberFormat.getNumberInstance();
    NumberFormat nCur = NumberFormat.getCurrencyInstance();
    NumberFormat nPer = NumberFormat.getPercentInstance();
    NumberFormat nIns = NumberFormat.getInstance();

    System.out.println(nNum.format(10000000));
    System.out.println(nCur.format(10000000));
    System.out.println(nPer.format(0.9000));
    System.out.println(nIns.format(10000000));
  }
}
■実行結果
mbp:Desktop potepan$ java Main
10,000,000
¥10,000,000
90%
10,000,000

それぞれ、メソッド内容に合わせた表示形式になっているのがわかります。

DecimalFormatクラス

DecimalFormatクラスは、独自でフォーマットパターンを指定したいときに使えるクラスです。

そのため、NumberFormatクラスのようにメソッドの用意はありません。

フォーマットを決めるパターン文字として、次のものが用意されています。

パターン文字 詳細
0 数値1桁を表し、該当桁に数値が存在しない場合は”0″を表示
# 数値1桁を表し、該当桁に数値が存在しない場合はブランク
. 小数点を表示
, カンマを表示
マイナスを表示
% 数値を100倍してパーセント表示

それぞれを使ってみると、次のように記述できます。

■記述例
import java.text.DecimalFormat;

public class Main {
  public static void main(String[] args){
    DecimalFormat dNum1 = new DecimalFormat("000000");
    DecimalFormat dNum2 = new DecimalFormat("######");
    DecimalFormat dNum3 = new DecimalFormat("0000.00");
    DecimalFormat dNum4 = new DecimalFormat("###,###");
    DecimalFormat dNum5 = new DecimalFormat("-######");
    DecimalFormat dNum6 = new DecimalFormat("##0.00%");

    System.out.println(dNum1.format(1000));
    System.out.println(dNum2.format(1000));
    System.out.println(dNum3.format(1000));
    System.out.println(dNum4.format(1000));
    System.out.println(dNum5.format(1000));
    System.out.println(dNum6.format(0.11));
  }
}
■実行結果
mbp:Desktop potepan$ java Main
001000
1000
1000.00
1,000
-1000
11.00%

このように、それぞれ指定した書式になっているのがわかります!

doubleをformatする方法

doubleをformatする場合は、書式指定子を使って表現できます。

使える書式指定子は、次の通りです。

書式指定子 詳細
e、E 浮動小数点数形式の10進数
f 10進小数点数

では、実際に記述して確認してみましょう。

次のように記述できます。

■記述例
public class Main {
  public static void main(String[] args){
    double d = 12.3456;

    System.out.println(String.format("浮動小数点数形式の10進数(e):%e", d));
    System.out.println(String.format("浮動小数点数形式の10進数(E):%E", d));
    System.out.println(String.format("10進小数点数:%f", d));
    System.out.println(String.format("10進小数点数(少数第3位まで):%.3f", d));
  }
}
■実行結果
mbp:Desktop potepan$ java Main
浮動小数点数形式の10進数(e):1.234560e+01
浮動小数点数形式の10進数(E):1.234560E+01
10進小数点数:12.345600
10進小数点数(少数第3位まで):12.346

日付をformatする方法

日付をformatするには、「DateTimeFormatterクラス」が使えます。

DateTimeFormatterのオブジェクトを生成するのに「ofPatternメソッド」を使い、引数に日付のフォーマットを設定可能です。

例えば、次のように記述できます。

■記述例
import java.time.LocalDateTime;
import java.time.format.DateTimeFormatter;

public class Main {
  public static void main(String[] args){
    LocalDateTime nowDateTime = LocalDateTime.now();
    DateTimeFormatter dtf = DateTimeFormatter.ofPattern("yyyy/MM/dd HH:mm:ss");
    String str = nowDateTime.format(dtf);
    System.out.println(str);
  }
}

LocalDateTimeクラスを使うことで、現在の日時を取得します。

取得した日時を「yyyy/MM/dd HH:mm:ss」の形で出力しましょう。

実行すると、次のように出力できました。

■実行結果
mbp:Desktop potepan$ java Main
2020/12/30 19:46:21

 

また、書式指定子でも表現可能です。

書式指定子 詳細
H 時間(00~23)
I 時間(01~12)
k 時間(0~23)
l 時間(1~12)
M 分(00~59)
S 秒(00~60)
※60はうるう秒が必要な場合の特殊な値
L ミリ秒(000~999)
N ナノ秒(000000000~ 999999999)
p 「am」または「pm」を表示
s 1970年1月1日からの秒数
Q 1970年1月1日からのミリ秒
B 月の英名(January や February など)
b 月の英名の略語表記(Jan や Feb など)
a 曜日の英名(Sunday や Monday など)
C 4桁の年を100で割った数値(00~99)
Y 年(2020 や 2019 など)
y 年の下2桁(20 や 19 など)
j 年の経過日数
m 月(01~12)
d 日にち(01~31)
e 日にち(1~31)

こちらも、現在の日時を表示してみます。

■記述例
import java.util.Date;

public class Main {
  public static void main(String[] args){
    Date date = new Date();
    System.out.println(String.format("%tY/%tm/%te %tH:%tM:%tS", date, date, date, date, date, date));
  }
}
■実行結果
mbp:Desktop potepan$ java Main
2020/12/30 21:09:04

DateTimeFormatterクラスと同じ書式で表示できました!

formatでカンマ区切り

数値をカンマ区切りで表示する場合は、先述した3種類の方法を使って表現可能です。

  1. 書式指定子「%,d」を使う
  2. NumberFormatクラスを使う
  3. DecimalFormatクラスを使う

 

■記述例
import java.text.NumberFormat;
import java.text.DecimalFormat;

public class Main {
  public static void main(String[] args){
    String str = String.format("%,d", 10000000);
    NumberFormat nNum = NumberFormat.getNumberInstance();
    DecimalFormat dNum = new DecimalFormat("##,###,###");

    System.out.println(str);
    System.out.println(nNum.format(10000000));
    System.out.println(dNum.format(10000000));
  }
}
■実行結果
mbp:Desktop potepan$ java Main
10,000,000
10,000,000
10,000,000

上記のように、どの方法を使っても3桁目でカンマ区切りを表現できます!

formatで0埋めをする

数値を0埋めしたい場合は、書式指定子を使うか、DecimalFormatクラスを使いましょう。

■記述例
import java.text.DecimalFormat;

public class Main {
  public static void main(String[] args){
    String str = String.format("%08d", 123);
    DecimalFormat dNum = new DecimalFormat("00000000");

    System.out.println(str);
    System.out.println(dNum.format(123));
  }
}
■実行結果
mbp:Desktop potepan$ java Main
00000123
00000123

formatで空白埋め

文字列を空白埋めするには、書式指定子を使って次のように記述できます。

■記述例
public class Main {
  public static void main(String[] args){
    String str01 = String.format("%6s", "スタイル");
    String str02 = String.format("%-6s", "ポテパン");

    System.out.println("ポテパン" + str01);
    System.out.println(str02 + "スタイル");
  }
}

「%」の後ろに空白を含めた数を指定すればOKです。

また、「-」を追加することで右側に空白を入れられます。

実行結果は次の通りです。

■実行結果
mbp:Desktop potepan$ java Main
ポテパン スタイル
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