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Javaでプログラムを終了させるには、「exitメソッド」を使います。

この記事では、exitメソッドの特徴や使い方などについて解説します。

Exit Code(System.exitメソッド)とは

exitメソッドを使うと、プログラムをその場で終了させます。

記述方法は次の通りです。

  1. System.exit(0);

exitメソッドの引数に「0」を指定すると正常終了、「0以外」を指定すると異常終了を意味します。

exitメソッドの使い方

では、exitメソッドの使い方を見ていきましょう。

exitメソッドは、その場でプログラムを終了させるので、exitメソッド以降に書かれた処理は実行されません。

次のように記述して、プログラムを実行してみます。

  1. ■記述例
  2. public class Main {
  3. public static void main(String[] args){
  4. System.out.println("exitメソッドの前に書かれた文章です");
  5. System.exit(0);
  6. System.out.println("exitメソッドの後に書かれた文章です");
  7. }
  8. }
  9. ■実行結果
  10. mbp:Desktop potepan$ java Main
  11. exitメソッドの前に書かれた文章です

このように、exitメソッド以降の処理は実行されません。

exitメソッドとreturn文の挙動の違い

exitメソッド と return文 は何が違うんですか?

exitメソッドがプログラムを終了するのに対し、return文はメソッドを終了します。実際に挙動を確認してみましょう!

例えば、次のようにプログラムを記述しました。

変数sum と criteria の値が一致すれば、return文が実行されます。

  1. ■記述例
  2. public class Main {
  3. public static void main(String[] args){
  4. System.out.println("計算を開始します!");
  5. calc();
  6. System.out.println("計算を終了しました!");
  7. }
  8.  
  9. public static void calc(){
  10. int num01 = 10;
  11. int num02 = 20;
  12. int sum = num01 + num02;
  13. int criteria = 30;
  14.  
  15. if( sum == criteria ) {
  16. System.out.println("計算結果 : " + sum);
  17. return;
  18. } else {
  19. System.out.println("計算結果が合わないため、プログラムを終了します!");
  20. System.exit(1);
  21. }
  22. }
  23. }
  24.  

return文は、メソッドを終了させる文なため、プログラム自体は終了しません。

そのため、実行結果は次のようになります。

  1. ■実行結果
  2. mbp:Desktop potepan$ java Main
  3. 計算を開始します!
  4. 計算結果 30
  5. 計算を終了しました!

一方、exitメソッドは先述したようにプログラムを終了させます。

そのため、criteriaの値を変更してプログラムを実行してみると、実行結果は次のようになるのです。

  1. ■実行結果
  2. mbp:Desktop potepan$ java Main
  3. 計算を開始します!
  4. 計算結果が合わないため、プログラムを終了します!

また、exitメソッドでプログラムを終了させた場合、finallyブロック内の処理も実行されないという特徴があります。

  1. ■記述例
  2. public class Main {
  3. public static void main(String[] args){
  4. try {
  5. System.out.println("tryで実行された処理です!");
  6. return;
  7. } catch (Exception e) {
  8. System.out.println("catchで実行された処理です!");
  9. } finally {
  10. System.out.println("finallyで実行された処理です!");
  11. }
  12. }
  13. }
  14. ■実行結果
  15. mbp:Desktop potepan$ java Main
  16. tryで実行された処理です!
  17. finallyで実行された処理です!
  1. ■記述例
  2. public class Main {
  3. public static void main(String[] args){
  4. try {
  5. System.out.println("tryで実行された処理です!");
  6. System.exit(0);
  7. } catch (Exception e) {
  8. System.out.println("catchで実行された処理です!");
  9. } finally {
  10. System.out.println("finallyで実行された処理です!");
  11. }
  12. }
  13. }
  14. ■実行結果
  15. mbp:Desktop potepan$ java Main
  16. tryで実行された処理です!
ポテパンダの一言メモ

プログラムを終了させたい場合は exitメソッド を使う!
メソッドを終了させたい場合は return文 を使う!

for文をexitメソッドで終了

exitメソッドは、for文の中でも使用可能です。

例えば、次のプログラムでは変数iが「8」になった時点でプログラムを終了させています。

  1. ■記述例
  2. public class Main {
  3. public static void main(String[] args){
  4. System.out.println("---ループを開始します---");
  5.  
  6. for (int i = 0; i < 10; i++) {
  7. System.out.println(i + "回目の処理です");
  8. if (i == 8) {
  9. System.out.println("---プログラムを終了します---");
  10. System.exit(0);
  11. }
  12. }
  13.  
  14. System.out.println("---ループを終了します---");
  15. }
  16. }
  17.  
  18. ■実行結果
  19. mbp:Desktop potepan$ java Main
  20. ---ループを開始します---
  21. 0回目の処理です
  22. 1回目の処理です
  23. 2回目の処理です
  24. 3回目の処理です
  25. 4回目の処理です
  26. 5回目の処理です
  27. 6回目の処理です
  28. 7回目の処理です
  29. 8回目の処理です
  30. ---プログラムを終了します---

このように、ループが終了しています。

 

「プログラムを終了するのではなく、for文を抜けたいんだけど」

こんな場合は、「break文」「continue文」を使いましょう!

break文は、ループ処理を中断し、途中で抜けるときに使える構文です。

一方、continue文は、ループ処理の途中で処理をスキップし、次のループ処理に移るときに使える構文です。

実際にそれぞれの構文の処理を見ていきましょう。

まずは、break文です。

  1. ■記述例
  2. public class Main {
  3. public static void main(String[] args){
  4. System.out.println("---ループを開始します---");
  5.  
  6. for (int i = 0; i < 10; i++) {
  7. System.out.println(i + "回目の処理です");
  8. if (i == 8) {
  9. System.out.println("---breakを実行します---");
  10. break;
  11. }
  12. }
  13.  
  14. System.out.println("---ループを終了します---");
  15. }
  16. }
  17. ■実行結果
  18. mbp:Desktop potepan$ java Main
  19. ---ループを開始します---
  20. 0回目の処理です
  21. 1回目の処理です
  22. 2回目の処理です
  23. 3回目の処理です
  24. 4回目の処理です
  25. 5回目の処理です
  26. 6回目の処理です
  27. 7回目の処理です
  28. 8回目の処理です
  29. ---breakを実行します---
  30. ---ループを終了します---

実行結果をわかる通り、8回目の処理でループが終了しているのがわかります。

しかし、プログラムは終了せずに、最後の「—ループを終了します—」まで表示されていますね。

次に、continue文です。

  1. ■記述例
  2. public class Main {
  3. public static void main(String[] args){
  4. System.out.println("---ループを開始します---");
  5.  
  6. for (int i = 0; i < 10; i++) {
  7. System.out.println(i + "回目の処理です");
  8. if (i == 8) {
  9. System.out.println("---continueを実行します---");
  10. continue;
  11. }
  12. }
  13.  
  14. System.out.println("---ループを終了します---");
  15. }
  16. }
  17. ■実行結果
  18. mbp:Desktop potepan$ java Main
  19. ---ループを開始します---
  20. 0回目の処理です
  21. 1回目の処理です
  22. 2回目の処理です
  23. 3回目の処理です
  24. 4回目の処理です
  25. 5回目の処理です
  26. 6回目の処理です
  27. 7回目の処理です
  28. 8回目の処理です
  29. ---continueを実行します---
  30. 9回目の処理です
  31. ---ループを終了します---

こちらは、8回目の処理の後に「—continueを実行します—」が表示され、次の処理(9回目)に移っています!

このように、それぞれ挙動が異なるので、使い分けるようにしましょう!

まとめ

Javaのexitメソッドについて解説しました。

exitメソッドは、プログラムを完全に終了させたい場合に使います。

finallyブロックも実行しないといった特徴があるので、ぜひ使い方を覚えてプログラムを実装してみてください!

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