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SQLで絶対値を取得するにはABS関数を使う

SQLで値の絶対値を取得したい場合は「ABS関数」を使いましょう。

ABS関数はMySQLやOracle、PostgreSQLなど、さまざまなデータベースで使われる関数です。

この記事では、ABS関数の使い方を見ていきましょう。

ABS関数の使い方

ABS関数は次のように記述して使います。

SELECT ABS(数値);

ABS関数内に、絶対値を取得したい値を記述すればOKです。

実際に、MySQLで操作してみると次のように結果を取得できました。

mysql> SELECT ABS(12.34);
+------------+
| ABS(12.34) |
+------------+
| 12.34 |
+------------+
1 row in set (0.00 sec)

mysql> SELECT ABS(-100);
+-----------+
| ABS(-100) |
+-----------+
| 100 |
+-----------+
1 row in set (0.00 sec)

正の値は正の値のまま返しており、負の数値の場合は「-1」を乗算した上で、符号を反転させた値を返しています。

もし、ABS関数の引数にNULLを入力した場合は、NULLを返します。

mysql> SELECT ABS(NULL);
+-----------+
| ABS(NULL) |
+-----------+
| NULL |
+-----------+
1 row in set (0.01 sec)

また、文字列型といった数値以外の値を指定した場合は「0」を返すので覚えておきましょう。

mysql> SELECT ABS('potepan');
+----------------+
| ABS('potepan') |
+----------------+
| 0 |
+----------------+
1 row in set, 1 warning (0.00 sec)

浮動小数点型(FLOAT/ DOUBLE)の絶対値は誤差に注意

SQLで浮動小数点型のデータの絶対値を取得する際には、誤差が出るため注意して使いましょう

浮動小数点数で数値の絶対値は「(仮数部)×(基数)^(指数部)」となるからです。

実際に確認してみると、次のような結果を取得します。

mysql> SHOW COLUMNS FROM sample_table;
+-------+-------------+------+-----+---------+-------+
| Field | Type | Null | Key | Default | Extra |
+-------+-------------+------+-----+---------+-------+
| id | int | YES | | NULL | |
| name | varchar(20) | YES | | NULL | |
| data | float | YES | | NULL | |
+-------+-------------+------+-----+---------+-------+
3 rows in set (0.06 sec)

mysql> SELECT ABS(data) FROM sample_table;
+--------------------+
| ABS(data) |
+--------------------+
| 123.56700134277344 |
| 231.44500732421875 |
| 156.72909545898438 |
| 98.38999938964844 |
| 226.19000244140625 |
+--------------------+
5 rows in set (0.00 sec)

このように、小数点以下が延々と続く可能性もあります。

【ABS関数を使うシーン】差を絶対値取得する

前項でABS関数の使い方を紹介しました。

ここでは、もう少し実際にABS関数を使う場面について見ていきましょう。

絶対値を取得するのは、主に「マイナス値で結果を取得したくない時」と言えます。

例えば、次のようなテーブルがあるとしましょう。

番号と名前、スコアが2つ用意されています。

mysql> SELECT * FROM my_table;
+------+--------+---------+---------+
| id | name | score01 | score02 |
+------+--------+---------+---------+
| 1 | Satou | 167 | 295 |
| 2 | Katou | 256 | 196 |
| 3 | Minami | 127 | 178 |
| 4 | Ueki | 188 | 136 |
| 5 | Inoue | 202 | 225 |
+------+--------+---------+---------+
5 rows in set (0.00 sec)

では、このスコアの差を取得してみましょう。

普通に差を取得すると次のように記述できます。

SELECT id, name, score01 - score02 AS score00 FROM my_table;

上記SQLを実行すると、次のように結果を取得できました。

mysql> SELECT id, name, score01 - score02 AS score00 FROM my_table;
+------+--------+---------+
| id | name | score00 |
+------+--------+---------+
| 1 | Satou | -128 |
| 2 | Katou | 60 |
| 3 | Minami | -51 |
| 4 | Ueki | 52 |
| 5 | Inoue | -23 |
+------+--------+---------+
5 rows in set (0.00 sec)

score02 の値の方が大きいデータのscore差は、マイナス値になっているのがわかります。

この差を絶対値で取得してみましょう。

次のように記述できます。

SELECT id, name, ABS(score01 - score02) AS score00 FROM my_table;

上記SQLを実行すると、次のように結果を取得できました。

mysql> SELECT id, name, ABS(score01 - score02) AS score00 FROM my_table;
+------+--------+---------+
| id | name | score00 |
+------+--------+---------+
| 1 | Satou | 128 |
| 2 | Katou | 60 |
| 3 | Minami | 51 |
| 4 | Ueki | 52 |
| 5 | Inoue | 23 |
+------+--------+---------+
5 rows in set (0.01 sec)

このように、スコアの値の差にマイナスがなくなりました。

マイナス値でなくなったので、スコア差が見やすくなっていますね。

まとめ

SQLで絶対値を取得する方法について解説しました。

絶対値を取得する際は、ABS関数を使いましょう

使い方はとても簡単なので、ぜひこの記事を参考に絶対値の取得方法を理解してください!

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