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SQLの「含まない」を指定する方法についてまとめています。

SQLの含まない指定は、NOT IN

「含まない」条件しては、NOT INを使います。以下の例は、部署テーブル（departments）から、部署名に「Sales」と「Development」を含まない部署を取得する例です。

SELECT * 
FROM   `departments` 
WHERE  dept_name NOT IN ( 'Sales', 'Development' );

+---------+--------------------+
| dept_no | dept_name          |
+---------+--------------------+
| d009    | Customer Service   |
| d002    | Finance            |
| d003    | Human Resources    |
| d001    | Marketing          |
| d004    | Production         |
| d006    | Quality Management |
| d008    | Research           |
+---------+--------------------+
7 rows in set (0.05 sec)

除外対象が多い・条件が複雑な場合は、NOT INとサブクエリが有効

条件を単純な直値で指定できない場合、サブクエリを組み合わせることで、複雑な「含まない」指定が可能です。

以下のサンプルは、人数50,000人以上の部署を除外して表示するSQLです。サブクエリ部分では、人数50,000人以上の部署名を取得しています。

SELECT *
FROM   departments 
WHERE  dept_name NOT IN (SELECT dept_name 
                         FROM   departments 
                                INNER JOIN dept_emp 
                                        ON dept_emp.dept_no = 
                                           departments.dept_no 
                         GROUP  BY dept_name 
                         HAVING Count(emp_no) > 50000);
+---------+--------------------+
| dept_no | dept_name          |
+---------+--------------------+
| d009    | Customer Service   |
| d002    | Finance            |
| d003    | Human Resources    |
| d001    | Marketing          |
| d006    | Quality Management |
| d008    | Research           |
+---------+--------------------+
6 rows in set (1.71 sec)

複数カラムの組み合わせに対して、含まない指定

複数のカラムに対して「含まない」条件を指定するには、以下のようにします。以下は、部署テーブル（departments）から、d002 Financeと、d001 Salesの部署を除外して部署名を取得するSQLです。

(‘d002′,’Finance’), (‘d001′,’Sales’) など、複数の値の組をカッコで閉じてカンマで区切る表現を「タプル」と呼びます。

SELECT * 
FROM   `departments` 
WHERE  ( dept_no, dept_name) NOT IN ( ('d002','Finance'), 
                                          ('d001','Sales') );
+---------+--------------------+
| dept_no | dept_name          |
+---------+--------------------+
| d009    | Customer Service   |
| d005    | Development        |
| d003    | Human Resources    |
| d001    | Marketing          |
| d004    | Production         |
| d006    | Quality Management |
| d008    | Research           |
| d007    | Sales              |
+---------+--------------------+
8 rows in set (0.00 sec)

NULLの扱いに注意

NOT INを使う上で、直感的にわかりにくいのがNULLの扱い。

部署名（dept_name）が「Sales、Development、NULL」以外のデータを取得する意図で、以下のSQLを実行しても、何も取得できません。

SELECT * 
FROM   `departments` 
WHERE  dept_name NOT IN ( 'Sales', 'Development', NULL );

Empty set (0.00 sec)

NULLに関する条件はタプルに加えるとうまく動かないんですね。

SELECT * 
FROM   `departments` 
WHERE  dept_name NOT IN ( 'Sales', 'Development' ) 
       AND dept_name IS NOT NULL;

+---------+--------------------+
| dept_no | dept_name          |
+---------+--------------------+
| d009    | Customer Service   |
| d002    | Finance            |
| d003    | Human Resources    |
| d001    | Marketing          |
| d004    | Production         |
| d006    | Quality Management |
| d008    | Research           |
+---------+--------------------+
7 rows in set (0.00 sec)

NULLを除外する場合は、上記のように条件をANDで接続して、IS NOT NULLを指定します。

まとめ

ポテパンダの一言メモ
  • 含まない条件の指定はNOT INを使う
  • 複雑な除外条件がある場合は、NOT INをサブクエリを組み合わせる
  • NOT INとNULLの同時使用の場合は予期しない結果になるケースがある

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