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MySQLではバージョン5.7よりJSONデータを取り扱うための「JSON」というデータ型が登場しました。

本記事では、MySQL環境におけるJSONデータの取り扱い方法に関してサンプルSQLを交えながらご紹介していきたいと思います。

MySQL5.7から利用可能となったJSON型のテーブルを作成してみよう


MySQLでJSON型を使う場合、型の指定に「JSON」と入力するだけで利用が可能です。

MySQL環境としてバージョン5.7以上であることが条件となりますので、まずはインストールされているMySQLのバージョンを下記コマンドで確認しておきましょう。

mysql --version

JSON型を含めたテーブルを作成してみよう

では実際に「CREATE TABLE」コマンドでJSON型を含んだテーブルを作成してみましょう。

create table sample_json(id int, json_data json);

「JSON」と型指定するだけでJSON型が取り扱えるカラムが作成されます。

JSONデータをINSERTしてみよう

作成したテーブルにJSONデータをINSERTしてみましょう。

サンプルSQLは下記の通りとなります。

insert into sample_json values(1, '{"name" : "ポテパン1", "occupation" : "プログラマー"}');
insert into sample_json values(2, '{"name" : "ポテパン2", "occupation" : "デザイナー"}');

JSON形式({“key : value”, …})でデータを指定することでINSERT処理が実行可能です。

MySQL環境でテーブルに登録されたJSON型を操作してみよう


JSON型を持つテーブルの作成とデータのINSERTが完了しましたので、実際にテーブル操作の基本となる「SELECT」「UPDATE」「DELETE」の使い方についてご紹介していきます。

JSON型を使用したテーブルでSELECTコマンドを実行してみよう

テーブル操作の基本となる「SELECT」コマンドから実行してみたいと思います。

select * from sample_json;

サンプルSQLを実行した結果が下記の通りとなります。

+------+---------------------------------------------------------------+
| id   | json_data                                                     |
+------+---------------------------------------------------------------+
|    1 | {"name": "ポテパン1", "occupation": "プログラマー"}              |
|    2 | {"name": "ポテパン2", "occupation": "デザイナー"}                 |
+------+---------------------------------------------------------------+

上述したINSERT文で設定した内容がテーブルに格納されていることをご確認いただけます。

JSON型で定義されたカラムの値をUPDATEしてみよう

次にテーブルに登録済みのJSON型のカラム値を「UPDATE」コマンドで更新してみたいと思います。

update sample_json set json_data ='{"name" :"ポテパン1", "occupation" : "営業" }' where json_data->"$.name" = "ポテパン1";

今回のサンプルではJSON型である「json_data」カラムのkey「name」のvalue値が「ポテパン1」のデータを更新しています。

WHERE句に「カラム名->$.key = value」と指定することで、UPDATEしたい特定のデータのみを更新することが可能です。

ポテパンダの一言メモ

カラム名->$.key = value」の記述法はUPDATEに限らず、SELECTやDELETEでも使えます。

サンプルSQLを実行した結果が下記となります。

+------+------------------------------------------------------------+
| id   | json_data                                                  |
+------+------------------------------------------------------------+
|    1 | {"name": "ポテパン1", "occupation": "営業"}                  |
|    2 | {"name": "ポテパン2", "occupation": "デザイナー"}             |
+------+------------------------------------------------------------+

JSON_SET関数を利用することでJSONの指定した部分のみを更新することが可能

上述したUPDATE文では、SETするJSONデータを変更しない箇所も含めて全て記述する必要がありました。

一方でJSON_SET関数を利用することで、指定した部分のデータのみを更新することも可能です。

「id=1」の名前を「ポテパン1」から「ポテパン1変更」にUPDATEするサンプルSQLです。

update sample_json set json_data = json_set(json_data, "$.name", "ポテパ ン1変更") where id = 1;

実行した結果が下記の通りとなります。

+------+------------------------------------------------------------+
| id   | json_data                                                  |
+------+------------------------------------------------------------+
|    1 | {"name": "ポテパン1変更", "occupation": "営業"}              |
|    2 | {"name": "ポテパン2", "occupation": "デザイナー"}             |
+------+------------------------------------------------------------+
ポテパンダの一言メモ

JSONデータの記述量が多い場合など、JSON_SET関数を利用することでSQL文が読みやすくなることもあるため、状況によって使い分けてみてください。

JSON型のカラム値を指定してデータを削除してみよう

JSON型のカラム値を指定してデータ削除を行ってみましょう。

WHERE句に上述した「カラム名->$.key = value」を指定してデータ削除を行うことも可能ですが、今回は「JSON_EXTRACT」という関数を利用して対象データを指定してみたいと思います。

delete from sample_json where json_extract(json_data, "$.name") = "ポテパン1";

実行した結果が下記の通りとなります。

+------+------------------------------------------------------------+
| id   | json_data                                                  |
+------+------------------------------------------------------------+
|    2 | {"name": "ポテパン2", "occupation": "デザイナー"}             |
+------+------------------------------------------------------------+

指定したJSONの行データが削除されていることがご確認いただけます。

JSON_EXTRACTの使い方は「json_extract(カラム名, “$.key名”)」となります。

JSON_EXTRACTを指定することで、「key」に対する「value」が抽出出来るため、where句の場合には「=」演算子を利用して比較を行っています。

さいごに:MySQLでのJSON型は頻繁には使われない

本記事では、MySQL5.7より利用が可能となっているJSON型の使い方について、サンプルSQLを交えながらご紹介してきました。

JSON型は、MySQLを含むリレーショナルデータベースの基本的な考え方からするとイレギュラーな型定義と言えます。

リレーショナルデータベースのテーブル設計時にJSON型を積極的に使うものではありませんが、実務上JSON型が必要となるケースも考えられるため、使い方については最低限しっかりと理解しておきましょう。

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