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MySQLのlikeの使い方について、サンプルSQLを紹介しながらまとめています。

以下、データベースとして、MySQLのサンプルデータベースEmployeesを使っています。SQL実行結果の表示にはphpMyAdminを使用しています。

MySQLのlike構文

WHERE句でワイルドカード文字を使って、マッチングをおこなう構文です。

「_」(アンダースコア)は任意の一文字にマッチ、「%」は0文字以上の文字にマッチします。

SELECT 	* 
FROM 	`employees` 
WHERE 	first_name like '_or%'

上記のSQLは、employees(社員)テーブルから、first_name(姓名の名)の2文字目が「or」のデータを抽出します。(1文字目が任意、2~3文字目が「or」、3文字目以降が任意)

実行結果はこうなります。

Moriyoshi、Morrie、Boriana、Sorinaなどがマッチしています。

【関連記事】
sql likeを使ったサンプル集 likeは本当に遅いのか?

MySQLのlikeの使い方

数値式でlikeが使える

MySQLでは、int型のカラムに対して、文字列のような扱いでlikeによるマッチングが可能です。

SELECT 	* 
FROM 	`employees` 
WHERE 	`emp_no` LIKE '_123%'

上記SQLは、smployees(社員)テーブルから、emp_no(社員番号、int型)を文字列として見た時に’_123%’にマッチするデータを取得します。これは、SQL標準ではなく、MySQLの拡張仕様です。

実行するとこうなります。

11230、11231、21230などがマッチしています。

同様にdate型のカラムに対しても、likeが使用可能です。

SELECT 	* 
FROM 	`employees` 
WHERE 	birth_date like '%-12-%'

実行するとこうなります。

birth_date(誕生日)に「-12-」が含まれる、12月生まれのデータのみ抽出できました。

カラム指定でlikeが使える

SELECT 'George' like 'G%'

出力カラムリスト(FROMの左側)で、likeが使えます。

実行すると、「’George’ like ‘G%’」は「1」と出力されます。

カラムリストでlikeが使えるのは、MySQLの独自仕様です。

末尾に空白があるとlikeでマッチしないケースあり

WHERE句で、=(イコール)を使って条件を指定する場合、文字列の末尾に空白が入っていてもマッチします。

SELECT 	* 
FROM 	`employees` 
WHERE 	first_name = 'George '

※上記は、employees(社員)テーブルから、first_name(姓名の名)が’George ‘(末尾に半角スペース)にマッチする行を取得するSQLです。

実行結果はこうなります。

もっと極端に、条件のGeorgeの後ろに大量の半角スペースを入れても、結果は同じです。

SELECT 	* 
FROM 	`employees` 
WHERE 	first_name = 'George             '

しかし、likeを使って同様のSQLを実行すると、マッチしません。

SELECT 	* 
FROM 	`employees` 
WHERE 	first_name like 'George             '

実行すると「 返り値が空でした (行数 0)。 (Query took 0.0965 seconds.)」と出力されます。

NULLにnot likeはマッチしない

likeでのNULLの扱いには、少し注意が必要です。例えば、以下のSQLは、information_schema.tablesのENGINEカラムがNULLのものを取得します。

SELECT 	* 
FROM 	information_schema.TABLES 
WHERE 	ENGINE IS NULL

実行結果はこうなります。

ENGINEの項目がNULLになるVIEWがマッチングしました。

しかし、not like ‘%’には、NULLはマッチングしません。

SELECT 	* 
FROM 	information_schema.TABLES 
WHERE ENGINE not like '%'

上記のSQLだと、「返り値が空でした (行数 0)。 (Query took 0.0106 seconds.)」となります。

「’%aaa%’にマッチしない、またはNULLのデータ」を取得したい場合は、以下のように記述します。

SELECT 	* 
FROM 	information_schema.TABLES 
WHERE ENGINE not like '%aaa%' or ENGINE IS NULL

複数のマッチングには、正規表現が使えるrlike

likeのワイルドカードには、_(アンダースコア)と%(パーセント)記号が使えます。MySQLには、正規表現でマッチングができるrlikeが用意されています。

rlikeは、REGEXPのシノニムです。

参考)MySQL :: MySQL 5.6 リファレンスマニュアル :: 12.5.2 正規表現

正規表現による、複雑なマッチングをおこなう場合はrlike(REGEXP)を使うと良いでしょう。

SELECT 	* 
FROM 	`employees` 
where 	first_name rlike '^G.*e$|^M.*o$'

上記のSQLは、employees(社員)テーブルから、first_name(姓名の名)が、Gで始まりeで終わる、または、Mで始まりoで終わるデータを取得します。

実行すると、こうなります。

likeは、前方一致以外はインデックスを使えないので遅い

likeは、前方一致(’AAA%’など)のマッチングはインデックスを利用できるため速いのですが、それ以外のマッチング(’%AAA’や’%AAA%’など)は、テーブルフルスキャンになるため遅いです。

employees(社員)テーブルの、first_nameにインデックスを設定して試してみます。

SELECT 	* 
FROM 	`employees` 
where 	first_name like 'Geo%'

上記は前方一致のマッチングをおこなうSQLです。

explainで実行計画を確認すると、インデックス(firstname_index)が使われています。

実行すると「1657 total, Query took 0.0004 seconds.」

SELECT 	* 
FROM 	`employees` 
where 	first_name like '%rgi'

上記は後方一致のマッチングでexplainすると、テーブルフルスキャンが実行されてます。

実行すると「509 total, Query took 0.0055 seconds.」となります。

単純にクエリのレスポンスが返ってくるまで、13倍以上の時間がかかっています。※employeesテーブルの件数は30万件。

まとめ

ポテパンダの一言メモ
  • MySQLは数値(int型)や日付(date型)にlikeでマッチングが可能
  • 出力カラムリストでもlikeが使える
  • 末尾に空白があると、マッチしないケースがある
  • not like指定では、NULLはマッチングしない
  • 正規表現は、rlike(REGEXP)を使う

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