【Oracleだけじゃない】Microsoft SQL Serverの魅力

データベースアプリケーションとして幅広く使用されているのは、MySQLやOracleではないでしょうか。しかし、実は特にWindowsユーザーにオススメしたいデータベースアプリケーションとしてMicrosoft SQL Serverと呼ばれるものがあります。

その名前の通り、Microsoft SQL Serverはマイクロソフト社が開発しているデータベース。他にもPostgreSQLやSQL Serverなど代表的なデータベースがある中で、あえてMicrosoft SQL Serverを使用するメリットはどこにあるのでしょうか。

今回の記事ではMicrosoft SQL Serverの魅力について詳しく解説をし、Microsoft SQL Serverをより身近なものとして感じていただけるような説明を進めていきましょう。

Microsoft SQL Serverの概要

Microsoft SQL Serverは、非常に使いやすく、操作性の高いデータベースであると言われています。他にも代表的なデータベースアプリケーションは4つ存在し、それぞれに一長一短の特徴があります。

個人開発などでよく使用されているのは、MySQLやOracleなどですが、企業開発などでの使用率としてはMicrosoft SQL Serverが最も普及しているということが言われています。

Microsoft SQL Serverの基本的な機能

こちらではMicrosoft SQL Serverの基本的な機能をご紹介していきましょう。主な機能としては以下のものとなります。

• データの定義
• データの操作
• トランザクションの管理
• データのバックアップ
• データの分散
• セキュリティの保証

それぞれの機能について解説をしていきましょう。

データの定義・操作

他のデータベースアプリケーションにも備わっていますが、Microsoft SQL Serverにもデータを定義したり操作したりする機能があります。具体的にはデータの作成・更新・削除・読み取りなどの機能がデータの定義・操作に当たります。

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トランザクションの管理

Microsoft SQL Serverはトランザクション管理の機能にも長けていると言われています。トランザクション機能とはユーザーの処理プロセスでエラーが発生した際に、処理プロセスを取り消すという機能のことですね。では、なぜトランザクション機能が必要なのでしょうか。

先ほど「企業開発などでの使用率としてはMicrosoft SQL Serverが最も普及している」ということを述べました。個人開発となると、1度にデータベースの操作を行うユーザーは多くありません。しかし、企業による集団での開発では同じデータベースを複数人が同時に操作するという場合もあるのです。

もし1つのデータに対して同じタイミングで変更や削除などの処理を行ってしまったとすればどうなるでしょうか。データが書き換えできなくなってしまったり、重要な変更が取り消されてしまったり、最悪の場合、データが破損してしまったりする可能性もあるのです。

このようなリスクを減らすためにもMicrosoft SQL Serverでは、優秀なトランザクション機能が備えられています。

データのバックアップ

そして、先ほど説明したトランザクション機能と切り離せないのが、データベースのバックアップ機能です。Microsoft SQL Serverでは、バックアップをスケジューリングすることが可能となっています。

定期的なバックアップが開発においては理想だとされていますが、一定周期でのバックアップを人の手で保つことは容易なことではありません。そういった意味で、Microsoft SQL Serverはより使い勝手の良いデータベースアプリケーションであると言えるのです。

ポテパンダの一言メモ

ちなみにバックアップとは、データを誤って削除してしまったり、致命的なミスによって修正不可となってしまった際に、それ以前の状態を復元することができる機能のことです。

大規模開発となると、データの関連性がより複雑になり、データの操作を行った際に想定外のトラブルが発生するということも考えられます。複雑なトラブルが発生した際に、その原因を見つけて修正を行うということは非常に大変であるため、確実にバックアップを取っておくということが好ましい状態です。

データの分散

トラブルが発生した際に定期的なバックアップを確実に取ることができることがMicrosoft SQL Serverの特徴でした。しかし、トラブルが発生した際にはさらに手厚いサポートを受けることができるのがMicrosoft SQL Serverの魅力です。具体的には以下のようなサポート機能が備わっています。

• クラスタリング
• ミラーリング
• レプリケーション

こちらも概要についてそれぞれご説明をしましょう。

クラスタリング

クラスタリングとは、Microsoft SQL Serverが想定外のトラブルによって機能停止してしまった際に、機能が停止していない他のMicrosoft SQL Serverへスワップすることができる機能のことです。

クラスタリングの機能がなければ、機能停止したデータベースアプリケーションを再び復旧させるまで作業を行うことができません。このような事態に対応するため、Microsoft SQL Serverはクラスタリングというサポート機能を備えています。

ミラーリング

ミラーリングとは、先ほど説明したクラスタリングをより簡易的に利用できるようにしたものであると言えるでしょう。クラスタリングでは、より本格的なデータベースの切り替えができるのですが、ミラーリングはより短時間かつ簡略的に切り替えを行うことができます。

復旧の目処が立たないほどの大規模な機能停止であればクラスタリングを使用し、すぐに復旧の目処が立っている程度の機能停止であれば一時的な切り替えとしてミラーリングを使用すると良いでしょう。

レプリケーション

レプリケーションとは、データの複製処理に特化したサポート機能です。Microsoft SQL Serverの複数のサーバに対して、同様のデータをレプリカ（複製）として作成しておき、トラブルが発生した際には、複製しておいたデータを用いることができるのです。

セキュリティ機能

最後に説明するのが、Microsoft SQL Serverのセキュリティ機能です。データを保管している場合にも、使用している場合にも高いセキュリティ性で保護することが可能となっています。

Microsoft SQL Server2019では、過去8年間にわたり「最も脆弱性の少ないデータベース」として評価されたということが発表されました。脆弱性のあるデータベースを使用するということは、リスクが非常に高いことのため、セキュアなデータベースアプリケーションとして評価されたMicrosoft SQL Serverは非常に魅力的だと言えます。