ご利用のパソコンにJavaがインストールされているのか、どのバージョンが設定されているのかを確認したいことは珍しくありません。
本記事では、Javaのバージョンを確認する方法についてLinuxやMacで使用することの多いコマンド操作を掲載しながらご紹介していきます。
Javaのバージョンを確認するためのコマンド
Javaのバージョンを確認したい場合「java -version」コマンドを実行することで確認することが出来ます。
Javaがインストールされている場合
まずはJavaがインストールされているケースの一例を確認してみます。
java -version openjdk version "17.0.1" 2021-10-19 OpenJDK Runtime Environment Temurin-17.0.1+12 (build 17.0.1+12) OpenJDK 64-Bit Server VM Temurin-17.0.1+12 (build 17.0.1+12, mixed mode, sharing)
サンプルの場合、「17.0.1」のバージョンがインストールされていることが確認出来ます。
複数バージョンの確認
上述した方法では現在使用することになっているJavaのバージョンを確認出来ましたが、実はJavaは同じコンピューターに複数バージョンを保持することが可能です。
インストールされている複数のJava(JDK)を確認したい場合には、下記コマンドを実行します。
$ /usr/libexec/java_home -V
実行すると下記のようにインストールされているJDKのバージョンが表示されます。
Matching Java Virtual Machines (1): 17.0.1 (x86_64) "Eclipse Temurin" - "Eclipse Temurin 17" /Library/Java/JavaVirtualMachines/temurin-17.jdk/Contents/Home /Library/Java/JavaVirtualMachines/temurin-17.jdk/Contents/Home
Javaがインストールされていない場合
次にJavaがインストールされていない場合の表示についても確認しておきましょう。
インストールされているJDKを次のコマンドで削除しておきます。
sudo rm -rf /Library/Java/JavaVirtualMachines/temurin-17.jdk/Contents/Home
再度Javaのバージョンを確認してみます。
$ java --version The operation couldn’t be completed. Unable to locate a Java Runtime. Please visit http://www.java.com for information on installing Java.
このようにJavaがインストールされていない場合、Javaをインストールするように促すメッセージが表示されています。
ちなみにJDKの確認コマンドを実行した結果が下記です。
$ /usr/libexec/java_home -V The operation couldn’t be completed. Unable to locate a Java Runtime. Please visit http://www.java.com for information on installing Java.
同じようにJavaがインストールされていないことが分かります。
Javaのバージョンを切り替えて確認してみよう
上述したようにご利用のパソコンに2つ以上のJavaのバージョンをインストールすることが可能です。
ここからは2つ以上のJavaバージョンを切り替えて、どのJavaバージョンを利用する設定となっているのか確認する方法についてご紹介していきます。
現在の設定を確認
まずは現在インストールされているJavaバージョンを上述した方法で確認してみます。
$ /usr/libexec/java_home -V Matching Java Virtual Machines (2): 17.0.1 (arm64) "Oracle Corporation" - "Java SE 17.0.1" /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk-17.0.1.jdk/Contents/Home 16.0.1 (x86_64) "Oracle Corporation" - "OpenJDK 16.0.1" /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk-16.0.1.jdk/Contents/Home /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk-17.0.1.jdk/Contents/Home
2つのバージョンのJavaがインストールされている状態が確認出来ます。
では現在利用することになっているJavaがどちらか確認するために下記コマンドを実行してみましょう。
$ java -version java version "17.0.1" 2021-10-19 LTS Java(TM) SE Runtime Environment (build 17.0.1+12-LTS-39) Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 17.0.1+12-LTS-39, mixed mode, sharing)
現在は「17.0.1」のバージョンが利用される設定となっています。
バージョン切り替え
ではもう1つのJDKにバージョンを切り替えるため、下記コマンドを実施します。
export JAVA_HOME='/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk-16.0.1.jdk/Contents/Home'
再度現在利用されているJavaバージョンを確認してみましょう。
java -version openjdk version "16.0.1" 2021-04-20 OpenJDK Runtime Environment (build 16.0.1+9-24) OpenJDK 64-Bit Server VM (build 16.0.1+9-24, mixed mode, sharing)
Javaが任意のバージョンに切り替わっていることが確認出来ます。
さいごに: Javaのバージョンを確認した上でシステム開発をはじめよう
本記事では、Javaのバージョン確認方法についてLinuxやMac環境でも利用出来るコマンド操作をご紹介してきました。
システム開発では複数プロジェクトを担当することも多く、プロジェクトによってJavaのバージョンを変更するケースは珍しくありません。
今回ご紹介した方法のように、ご自身の環境でもプロジェクト似合わせてJavaバージョンを変更出来るようにぜひお試しください。
今回は1つのJDKしかインストールされていなかったため「Matching Java Virtual Machines (1)」と表示されていますが、複数バージョンが存在する場合カッコ内の数値が変わり、バージョン情報が表示されます。