プログラミングに興味を持った方のほとんどが「Java」というプログラミング言語を聞いたことくらいはあるのではないでしょうか。
本記事では、実務でもよく利用されるJava言語でできることを紹介しながら、人気の理由や学習するメリットについても解説していきます。
目次
Javaでできること6選
Javaでできることは多岐に渡り、細かくあげだすと膨大な数になってしまいますが、大きく6つのカテゴリに分けられます。
- Webアプリ開発
- 業務アプリ開発
- Androidアプリ開発
- IoT開発
- 組み込み開発
- ゲーム開発
Webアプリ開発
WebアプリやWebサービスはサーバー上で動作するアプリケーションで、ユーザーはインターネットを介して利用することになります。
Webアプリ開発でJavaが利用されることは多く、特に大規模開発ではJavaを選ぶプロジェクトも少なくありません。
有名なところでは「Twitter」がJavaで開発されていたり、様々なECサイトをはじめとして各種Webサービス・アプリでJavaが利用されています。
業務アプリ開発
企業が業務で利用するアプリケーションや金融機関などをはじめとした基幹システムでもJavaが頻繁に利用されています。
Javaは安定性が高く堅牢性も高いとされていることから、企業をはじめ公的機関のプロジェクトなどにも採用されるケースが多いようです。
銀行のシステムやクレジットカードのシステムでも利用されている経緯からも信頼度が高いことが分かります。
Androidアプリ開発
Android向けアプリケーションの開発で最も多く利用されているのもJava言語です。
開発された実績も豊富で、Javaに触れたことのあるエンジニアも多いことから頻繁に利用されています。
Android Studioなどを使って手軽に開発出来るようにもなってきており、エンジニアが副業で個人開発に挑戦するケースも少なくありません。
組み込み開発
車や家電製品に搭載されるシステム開発を組み込み開発と呼びますが、Javaが良く利用される分野です。
組み込みというとC言語やC++といったイメージを持つ方もいますが、CPUの性能があがった昨今ではJavaを利用した開発の方がセキュリティや効率化の部分から有利と考えJavaが採用されるケースも増えています。
IoT開発
「Internet of Things」の略称で、様々な製品にアプリケーションを搭載し、インターネットを活用して便利な機能を提供するIoT開発にもJavaは良く利用されます。
元々組み込みシステムやWebシステム開発でも利用されていた背景から、IoT開発においてもJavaは優先的に選ばれるプログラミング言語です。
例としてスマートスピーカーやアプリ連動の体重計などが有名なIoT製品です。
ゲーム開発
Javaで作成されたゲームの代表例としては「Minecraft」があげられます。
Javaでのシステム開発にはほとんど制限がないため、オセロをはじめとしたサンプルプログラムがJavaで作られていることも多く、ゲーム開発にも利用されていると言えます。
ただ大規模なゲーム開発でJavaが積極的に採用されているわけではありません。
Javaが人気の理由はできることが多く高機能だから
ここまでの解説でJavaができることは非常に広範囲に渡ることが把握して頂けたかと思います。
ではもう少し詳しくJavaが人気の理由について確認していきましょう。
自由度が高い
Javaは「Java Virtual Machine(JVM)」と呼ばれる仮想マシン上で動かすため、プラットフォームに依存することなく様々な環境で動作させることが可能です。
この自由度の高さから、上述したようなWebアプリ開発・Android開発・組み込み開発といった全く異なるようなシステムでも同じJava言語で開発することが出来るようになっています。
需要が高い
Javaで作成されるシステムは多岐に渡ることから、エンジニアを求めるプロジェクトが多く需要が高いことも人気を更に高める要因となっています。
需要が高いということはそれだけ求人数も多くなり、仕事に有利なスキルにもなるということです。
どの言語を学習するか迷っている方は、まずはJavaを習得しておくことで、就職・転職はもちろん副業においても有利になる可能性が高くなります。
処理速度が速い
プログラミング言語には「コンパイラ型言語」と「インタプリタ型言語」という分類が存在し、Javaのようなコンパイラ型言語の方が処理速度が速いとされています。
コンパイラ型言語では、コードを実行する前に機械が理解出来る形式へと予め変換しておくため、実行中に変換が必要なインタプリタ型言語と比較すると処理速度が断然早くなります。
堅牢性が高い
できることの例でもあげましたが、Javaはセキュリティ面でも優れたプログラミング言語とされており、金融機関などのシステムでも利用されている実績があります。
堅牢性の高さは企業や公的機関が利用するシステムでは不可欠の要素となってくるため、業務系のアプリケーション開発では特に利用機会が多くなっています。
セキュリティ面だけでなく、静的コンパイルと呼ばれる実行前にバグを事前に発見しやすい機能も利用出来るため、思わぬ不具合が埋め込まれたシステムを稼働させてしまうリスクを減らすことも可能です。
Javaでできることを知れば学習するメリットにも気づく
Javaでできることや人気の理由を確認してみると、Javaを学習するメリットにも気づいてきます。
学習のメリットはたくさんありますが、これからJavaを学習してみたい方に当てはまりやすい3つのメリットをご紹介しましょう。
求人が多い
企業からの需要が高いため、Javaを使ったプロジェクトの求人は常に募集が掛けられています。
Javaはオブジェクト指向言語と呼ばれており、この概念を理解するのに少し時間が掛かるかも知れませんが習得してしまえば、他のプログラミング言語でも応用が効きやすく仕事も見つけやすくなります。
Javaだけでも数え切れないほどの求人数ですが、まずはJavaを学習し他の言語にも挑戦してみることで、幅広い案件に対応出来るようなエンジニアになることが可能です。
実績が豊富
プログラミング初心者の方は、基本的に最初は何も分からないため、インターネットや書籍から情報を入手して理解を進めていく必要があります。
最新の言語だと情報量が少なく、自分が探している情報が出てこないことも少なくありませんが、Javaは古くから多くのエンジニアが利用している言語であるため、探している情報が見つかりやすいと言えます。
初心者のうちは特に調べることも多くなってしまうため、情報量の多いJava言語で学習を始めることは大きなメリットです。
自分の作りたいものが開発出来る
Javaでできることが多いということは、自分の作りたいものを自分自身で開発出来るということにも繋がります。
自分で利用するのはもちろん、副業として案件を受注する際にもJavaの知識は役に立ちます。
プログラマーとして仕事を獲得したい方や独立したい方はもちろん、個人でアプリケーションを開発してみたいなと考えている方にも利用してもらいたいプログラミング言語です。
さいごに: Javaでできることを理解してシステム開発をはじめよう
本記事では、Javaでできることを6つのカテゴリで紹介し、人気の理由や学習するメリットについてもご紹介してきました。
Javaではできないことがほとんどなく、どの言語から始めるべきか分からない方にはおすすめしやすいプログラミング言語です。
ぜひJavaでできることを再度確認してもらい、興味をもった分野のJava開発にチャレンジしてみてください。