Javaでのシステム開発に利用出来る高機能なテキストエディタは数多く提供されていますが、みなさんはどのテキストエディタを使用して開発を行っているでしょうか。
本記事では、Javaプログラマーなら知っておきたいおすすめテキストエディタについてご紹介していきます。
目次
Javaプログラマーにおすすめのテキストエディタ1: Eclipse
Javaシステム開発で最も一般的とも言えるIDEが「Eclipse」です。
概要
Eclipseは統合開発環境(IDE)として提供されており、様々なプログラミング言語で利用出来ますが中でもJavaでのシステム開発に頻繁に利用されるIDEです。
バージョン1.0がリリースされたのは2001年11月と20年前になり、古くからJavaプログラマーに愛用されています。
オープンソースとして提供されているため無料で利用することができ、クロスプラットフォームでの開発が可能です。
特徴
Eclipseはインストールした時点でJavaの開発環境が標準で含まれているため、すぐにシステム開発を始める事が出来る特徴を持っています。
Java開発を行うための環境構築で挫折してしまう方も多いので、最初からJava開発環境が含まれるEclipseは初心者にもおすすめです。
また歴史も長く様々なプラグインが開発・提供されているため、必要な機能をカスタマイズしやすく、自分にあった開発環境を構築することも出来ます。
Javaプログラマーにおすすめのテキストエディタ2: IntelliJ IDEA
Javaで利用出来るIDEの中でも、生産性の高いJava開発を支援するために提供されている高機能IDEが「IntelliJ IDEA」です。
概要
チェコに本社を置くJetBrains社により提供されている有償(一部無償)のIDEで、Java以外にも様々なプログラミング言語で利用することが出来ます。
Java用にリファクタリング機能をはじめて提供したIDEとしても有名です。
無償版は「Community Edition」として提供されており、対応言語の違いや各種機能が絞られたバージョンとして利用することが出来ます。
特徴
IntelliJ IDEAは他のテキストエディタと比べてもコード補完機能が非常に優秀で、快適なコーディング作業が実現出来ます。
リファクタリング機能やエラーチェック機能も使いやすく、開発の生産性が上がるように様々な支援機能が提供されています。
UIに関しても標準状態から使いやすくデザインされている上に、独自のカスタマイズも可能です。
Javaプログラマーにおすすめのテキストエディタ3: Visual Studio Code
近年利用者が増えているIDE「Visual Studio Code」でもJava開発が可能です。
概要
Microsoft社が提供する2015年に公開された比較的新しいマルチプラットフォームのテキストエディタです。
オープンソースのテキストエディタとして提供されているため、無料で利用することが可能です。
様々なプログラミング言語で利用出来る軽量な開発用エディタとして、近年ますます人気があがってきています。
特徴
Visual Studio Codeでは豊富な拡張機能により、自分好みのテキストエディタにカスタマイズ出来るのが大きな特徴です。
標準では軽量エディタとして提供されていますが、利用用途に合わせて機能を追加していくことで高機能なテキストエディタとして利用することも可能です。
Gitなどのバージョン管理システムやAzureをはじめとしたクラウドサービスとの連携も簡単で、特にMicrosoft社が提供する他サービスと組み合わせることで力を発揮します。
Javaプログラマーにおすすめのテキストエディタ4: Sublime Text
クロスプラットフォームで利用出来るテキストエディタとして愛用者も多いのが「Sublime Text」です。
概要
2008年に初版が公開され、記事執筆時点(2021年11月)の最新版としては「Sublime Text4」が提供されています。
元々有償のみでの提供でしたが、2013年以降はほとんど制限なしで無償利用することが可能となっています。
「The text editor you’ll fall in love with」のキャッチフレーズが付いているように、長年に渡り愛用しているプログラマーも多いテキストエディタです。
特徴
Sublime Text最大の特徴とも言えるのが、軽量エディタでありながら必要な機能は揃っており、豊富なプラグインが提供されている点にあります。
また設定ファイルを活用することで様々な環境でご自身の設定を引き継ぐことが出来るため、いつでも自分の使いやすい環境で開発を進めることが可能です。
最新版であるSublime Text4ではMacのM1チップ(Apple Silicon)へのネイティブ対応も果たすなど、機能改善が常に進んでいることも愛用者の多い要因です。
Javaプログラマーにおすすめのテキストエディタ5: Vim
ここまで紹介してきたテキストエディタとは少し毛色は違いますが、使いこなすと高速なコーディングが可能となる「Vim」もおすすめのエディタです。
概要
VimはLinuxに標準搭載されているテキストエディタで、世界中で利用者の多いエディタです。
コマンドでの操作がメインとなるため、最初は覚えることが多いエディタですが、使いこなせばキーボード操作だけであらゆる機能を利用出来るため玄人向けのテキストエディタだとも言えます。
サーバーなどではCUIしか利用出来ないことも少なくないため、Linux標準であるVimの利用者が多い一因でもあります。
特徴
Vim最大の特徴はCUIコマンドによる操作が基本となるため、ほぼ全ての操作をキーボード上で完結出来る点にあります。
コマンドを利用することで、反復操作などが1行で記述出来たりと使いこなせば開発効率が飛躍的に上昇するエディタです。
またカスタマイズ性も高いため、ご自身の利用目的に応じて様々なプラグインを導入することが可能です。
Java開発で利用するテキストエディタはどう選ぶ?
ここまでJava開発でぜひ活用して頂きたいおすすめテキストエディタを5つご紹介してきましたが、実際に使うならどれを選べば良いのでしょうか。
今回はタイプ別におすすめのテキストエディタを選定してみましたので、参考にしてみてください。
Java開発初心者
Java開発初心者には、開発に必要な機能が全て揃った「Eclipse」や「IntelliJ IDEA」がおすすめです。
無料で利用するなら真っ先に検討すべきは利用者も多い「Eclipse」ですし、多機能性を求めるなら「IntelliJ IDEA」による快適さを体験してみてください。
Java以外の言語も頻繁に利用するプログラマー
Java以外のプログラミング言語をメインとしている方や、今後別のプログラミング言語に挑戦していきたいと考えている方には「Visual Studio Code」や「Sublime Text」がおすすめです。
Javaに特化した開発環境を提供しているIDEに比べると初期設定などの手間は増えてしまいますが、他のプログラミング言語に移った場合でも「Visual Studio Code」や「Sublime Text」を利用していれば操作性が変わることなく利用出来るため、IDEを乗り換えることによる1から操作方法を覚えないといけない手間が掛かりません。
サーバーオペレーションも行うプログラマー
サーバーオペレーションも行うプログラマーの方であれば「Vim」の操作をマスターして、Java開発に活かすのも有意義です。
サーバーではVimしか使えないことも多く、最低限の操作方法は知っておかなければいけないため、一歩踏み込んでJava開発のメインエディタとして利用するのも悪くありません。
ただしVimは覚えることも多く、他に便利なテキストエディタも続々と登場しているため、初心者の方が専門でVimを利用するのはおすすめとは言えません。
さいごに:自分に合ったテキストエディタを見つけてJava開発を効率化させよう
本記事では、Java開発で利用したいテキストエディタを5つご紹介してきました。
今回ご紹介したテキストエディタはどれも無料で試すことが出来ますので、まずは実際に使ってみて自分に合ったエディタを見つけるのがおすすめです。
テキストエディタを使いこなすことは開発を効率的に行うためには欠かせませんので、ぜひご自身にあったテキストエディタを探してみてください。