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Java Silver資格とは

通称「Java Silver」はOracle社によって提供されているベンダー資格で、正式名称は「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 認定資格」です。

その名の通り Javaに関する資格で、Javaでアプリケーション開発するために必要な知識や技能を証明する資格です。

資格名の末尾にある数字は、Javaのバージョンを表し、概ね Java のメジャーアップデートのリリースに合わせて、Java の資格も更新されていっています。

難易度に合わせた3段階のグレード

Java SE 資格は次の3段階のグレードに分けられており、一番下の”Gold”が最も難易度が高く、”Silver”は真ん中のグレードに相当します。

これらのJava SE資格を取得することで、Javaに関する知識を証明することができ、Oracle社の公式サイトによると、”Java Silver” 資格は、Javaアプリケーション開発において要求される基本的なプログラミング知識を持ち、上級者の指導を受けながら開発を行うことができるとされる資格と言われております。

また「Java Silver」を取得した後に受験が可能になる「Java Gold」を取得すると、Java への高い技術力が認められ、就職などでも有利に働くことがあります。

試験の概要

Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 認定資格(通称:Java Silver)の試験概要を確認していきましょう。

前提条件

「Java Silver」を受験するにあたっての前提条件は特にありません。下位のグレードに「Java Bronze」資格がありますが、こちらの取得は前提条件ではないため、いきなり「Java Silver」試験を受験することが可能です。

ポテパンダの一言メモ

「Java Silver」の上位グレードである「Java Gold」では、「Java Silver」の資格取得が前提条件になっています。

試験時間

Java のバージョンにより、時間や問題数などが変わってきますが、Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 では次のとおりです。

時間 : 180分
問題数 : 80問
合格ライン : 63% (51問正答すれば試験合格です)

受験料

Java Silverの受験料は ¥32,340(税抜)と高額です。また他のグレードの受験料は、Java Bronzeは¥13,600(税抜)、Java Goldは¥32,340(税抜)となっています。

このように、Oracle 社の Java 認定資格は他のIT資格比べて比較的高額であり、試験に落ちた場合も受験料は返ってこないため、しっかりと対策をしてから受験したほうがよいでしょう。

受験会場

「Java Silver」の試験は、全国にある試験センターで受験できます。基本的には試験センターの営業日であればいつでも受験が可能です。

試験センターは、Oracle社のホームページより検索が可能です。
受験者ホーム

受験は事前予約制であるため、試験を受ける前に予約をしましょう。

試験合格のポイント

Java Silverや他のグレードの試験に共通して言えるのが、試験合格への近道は模擬試験を徹底してやりこむことです。

「Java Silver」は記述式の試験ではなく選択式の試験であり、書店なとで売られている模擬試験の問題集などと出題傾向が似ているため、これらの模擬試験を徹底してやり込むことが合格するためのポイントです。

おすすめの書籍は、いわゆる黒本と呼ばれる「徹底攻略Java SE 11 Silver問題集」や、紫本とも呼ばれる「オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Silver SE11」などが、多くの合格者が実際に使って受験対策をした書籍です。

Java Silver試験の出題範囲

試験の出題範囲は Oracle 社の試験ページで公開されています。

Java SE 11 Programmer I (1Z0-815-JPN) 試験

Oracle 社のページに記載されている Java Silver SE11 試験の出題範囲は次の通りで、Java の基本的な操作が範囲となっています。

模擬問題

「Java Silver」試験では、実際にどのような問題が出力されるのでしょうか。

Oracle社 のホームページに、Java Gold で実際に出題される形式での練習問題が掲載されているため、その中の1つ例題を試してみましょう。

次のコードを確認して、4つ選択肢から解答を選択してください、

public class Test {
    private int score = 300;
    private int point = 0;

    private void applyScore(int sc) {
        int point = sc;
        score = point;
    }

    public void printResult() {
        int score = point;
        System.out.println(score + " : " + point);
    }

    public static void main(String[] args) {
        Test t = new Test();
        t.applyScore(500);
        t.printResult();
    }
}

「問題」
このコードをコンパイルおよび実行すると、どのような結果になりますか。

(1) コンパイルに失敗する。
(2) 「0 : 0」が出力される
(3) 「500 : 500」が出力される
(4) 「300 : 0」が出力される

答えはわかりましたか?
正解は (2) の「0 : 0」が出力されるです。

この問題はインスタンスのフィールド変数とローカル変数の違いについての知識を問う問題です

t.applyScore(500);がコールされると、インスタンスのフィールド変数とローカル変数が次のような値になります。

フィールド変数
score = 500
point = 0

 

ローカル変数
point = 500

次にprintResult();がコールされると、インスタンスのフィールド変数とローカル変数が次のような値になります。

フィールド変数
score = 500
point = 0

 

ローカル変数
score = 0

そして、System.out.println(score + ” : ” + point);の部分では、ローカル変数のscoreと、フィールド変数のpointをコンソールに出力しているため、正解は (2) の「0 : 0」となります。

まとめ

上の模擬問題のように、Oracle の Java 認定資格では、少しひっかけのような問題が出題されます。

問題文をよく確認するのはもちろんのこと、試験中はプログラムを実際に動かして確認することはできないため、Java のコードを脳内デバッグする練習も積んでおきましょう。

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