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Oracle認定Javaプログラマ試験とは?
Oracle認定Javaプログラマ試験(Oracle Certified Java Programmer)は、Javaの開発元であるOracle社が提供しているJavaの知識と技能レベルを測る試験のこと。
Oracle認定Javaプログラマ試験には、以下3つのレベルが設定されています。
- Java Bronze(ブロンズ)
- Java Silver(シルバー)
- Java Gold(ゴールド)
それぞれの試験時間や合格ラインなどについて、次に説明しますね
各グレードの時間・出題数・合格ライン
Java Bronze、Silver、Goldの試験時間・出題数・合格ラインは以下の通りです。
Bronze | Silver | Gold(新規) | |
---|---|---|---|
時間 | 65分 | 150分 | 150分 |
出題数 | 60問 | 77問 | 85問 |
合格ライン | 60% | 65% | 65% |
Java Bronzeは、SilverとGoldよりも短い65分が試験時間になります。出題数は60問なので、1〜2分で1問を解いていくペースです。
試験に慣れていないとペースを掴むのは難しいでしょう。そのため、公式の問題を解くなどの対策をしておくといいかもしれません!
合格ラインは60%で、36問取れれば合格になります。
Java Bronzeの試験内容と難易度
Java Bronzeの試験内容は、以下の通りです。
- Java言語のプログラムの流れ
- データの宣言と使用
- 演算子と分岐文
- ループ文
- オブジェクト指向コンセプト
- クラス定義とオブジェクトの生成、使用
- 継承とポリモーフィズム
Javaの基本から継承、ポリモーフィズムまでが試験範囲になっています。
Java Bronzeの難易度は、Javaによるオブジェクト指向プログラミングを覚えたレベルと定義されています。
言語をはじめて覚えた初心者向けの資格試験とも言えるでしょう。
(引用:Oracle公式)
Java Bronzeの合格率
Java Bronzeの合格率は非公開になっています。
明確な数字は出されていませんが、不合格になっている人もいるためそれ相応の知識が求められるでしょう。
もし、自分がどの程度合格圏内にいるのかを確認したいのであれば、公式問題を解いてみるとよいですよ。
Java Bronzeを取得する3つのメリット
Java Bronzeを取得する3つのメリットは以下の通りです。
- Javaのスキル証明になる
- 資格手当や将来的な収入アップにつながる
- 他の言語資格よりメジャーである
ひとつずつ解説しますね。
Javaのスキル証明になる
Java Bronzeを取得すれば、Javaの基礎知識、技能が身についていることの証明になります。
Java Bronzeの問題を知っている人であれば、評価につながることでしょう。
ただし、Java Bronzeの問題の中には引っ掛け問題もあり、実際のプログラミングでは使わないため評価をしないという人も一定数存在します。
とは言え、基礎知識、技能が身についていることに変わりはないので、しっかりアピールできるスキル証明のひとつです。
資格手当や将来的な収入アップにつながる
企業によっては、Java Bronzeを取得していると資格手当をつけてくれるところもあります。
また、転職を考えていれば資格を持っていることでJavaの技術力を指標として明示できるでしょう。
そのため。将来的な収入アップにもつなげられます。
他の言語資格よりメジャーである
Java Bronze(Oracle認定Javaプログラマ試験)は、Javaの開発元であるOracle社が提供する資格試験です。
そのため、Javaの資格の中でもメジャーな資格であると言えます。
メジャーな資格であれば、より多くの人や場所で評価される機会も増えるでしょう。
Java Bronze 試験の申し込み・日程・会場・受験料
Java Bronzeの日程・会場・受験料は以下の通りです。
日程 | 試験会場によって随時 |
会場 | ピアソンVUE公認テストセンター / オンライン |
受験料 | 13,650円(税抜き) |
試験の日程に指定はありません。試験会場の営業日かオンラインであればいつでも受験できます。
試験会場は以下に記載されている場所になります。
Java Bronzeの試験は、以下のページから申し込み可能です。
Java SE 7/8 Bronze (Available only in Japan)
Java Bronzeの勉強方法
Java Bronzeに合格するには、どのように勉強すればいいんだろう…。
ここでは、試験対策におすすめな参考書や問題集、勉強の仕方について解説します。
Java Bronzeの試験対策におすすめの参考書&問題集
Java Bronzeの試験対策で代表的な問題集と参考書は、以下の3つになります。
- 徹底攻略 Java SE 7/8 Bronze 問題集[1Z0-814]対応
- オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE 7/8
- スッキリわかるJava入門 第2版 (スッキリシリーズ)
『徹底攻略 Java SE 7/8 Bronze 問題集[1Z0-814]対応』は、「黒本」と呼ばれているJava Bronzeの問題集です。
『オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE 7/8』と『スッキリわかるJava入門 第2版 (スッキリシリーズ)』が参考書になります。
『オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE 7/8』は「紫本」と呼ばれており、知名度も高くて利用者の評判も良い一冊。
『スッキリわかるJava入門 第2版 (スッキリシリーズ)』は、Java言語を初めて学習する人にもわかりやすく、プログラミングの基本や動きがわかる一冊になっています。
参考書や教科書のような理路整然とした書き方ではなく、先生と生徒が対話するような形式で書かれているのも特徴です。
問題をとにかくこなすのがカギ
Java Bronzeの試験対策をするなら、問題を解くことが必須です。
試験までの間にできるだけ問題をこなすことを意識してみましょう。
間違えた場所は特にしっかり復習し、「なぜその答えなのか」というのを理解するのが大切です。
Java Bronzeの問題にありそうなコードを自力で書く
「Javaの継承が苦手なんだよね…」
こんな風に苦手分野の問題があれば、Java Bronzeの問題に出そうなコードを自力で書いてみるのもおすすめの方法です。
この時、コンパイルエラーや実行時にエラーが出たら、そこが問題として出題される可能性もあります。
失敗した場合の対処法を知っておくのは、Java Bronzeだけでなく実務でも役に立つことでしょう。
コードレビューの力を鍛えるのが有効
Java Bronzeの問題には引っ掛け問題が多く用意されています。
そのため、普段の開発では起き得ないようなミスを前提としたコードの記述もあるでしょう。
そのため、このような問題に対応するために他の人が書いたコードを読む力をつけておくとよいです。
コードレビュー力も、Java Bronzeだけでなく実務でも必要になるスキルのひとつになります。
Java Bronze試験の疑問点・注意点
Java Bronzeを受けるにあたって、何か注意しておくべき点はありますか?
Java Bronzeは試験時間が短いため、時間配分は試験を受ける際のポイントになります。その他にも、Java Bronze対策の疑問点などについて、ここでは紹介しますね。
Java Bronze試験の疑問点・注意点である以下の3つをここでは紹介します。
- Java Bronze 試験の時間配分のおすすめは?
- Java Bronzeの模擬問題を解きたい場合は?
- Java Bronzeの勉強におすすめのアプリは?
ひとつずつ解説します。
Java Bronze試験の時間配分のおすすめは?
Java Bronzeの試験は、時間が65分で問題数が60問あります。
そのためおすすめの時間配分は、1問1分以内に解き、残りの5分で見直しをする方法です。
1問1分以内に解くペースは、日々の学習で身につけるしかありません。
また、簡単な問題は30秒で解くように心がけて学習すると、本番もスムーズに回答できるでしょう。
Java Bronzeの模擬問題を解きたい場合は?
Java Bronzeの模擬問題にチャレンジしたい場合は、『徹底攻略 Java SE 7/8 Bronze 問題集[1Z0-814]対応(黒本)』の巻末に模擬問題60問があります。
Java Bronzeの受験をしてきた多くの人がこの模擬問題60問にチャレンジしているので、こちらで対策するのがおすすめです。
Java Bronzeの勉強におすすめのアプリは?
Java Bronzeの勉強をスマホでしたいなら「Java Bronze SE 7/8 問題集」というアプリを使うのがよいでしょう。
Java Bronzeの試験範囲の問題と模擬試験が200問も収録されています。
解けなかった問題は、詳しい解説と図解をじっくり読むことで復習もしっかりできますよ!
まとめ
Java Bronzeは、Oracle認定Javaプログラマ試験の一番下のレベルではありますが、しっかり対策をしないと合格は難しいです。
この記事で紹介したおすすめ問題集や対策法で、ぜひ合格を目指してみてください。
Java Bronzeはメジャーな資格であるため、今後のキャリアや転職を考える上でも持っておいて損はありません。
転職を考えているのであれば、転職したい企業が何を求めているかを把握して取得を検討してみてください。