本記事の内容は、Javaに関しての意味や特徴をプログラミングを組んだことが無いような方向けに紹介する記事内容となっています。
Javaという言葉の意味やどういった場面で利用されているのかを知りたい方向けにご紹介していきたいと思います。
Javaの意味とは?
コンピューターを触っていると「Java」という単語は様々な場面で目にすることになると思います。
使用されている場面によって意味合いが異なってくるため、ざっくりとまずはJavaが利用される場面と意味についてご紹介していきたいと思います。
プログラミング言語のJava
まず、最も「Java」という言葉で利用されているのが、プログラミング言語の「Java」言語です。
プログラミング言語のJavaは全世界で利用されている非常に人気のある言語で、日本国内でも様々なシステムを構築する際に利用されています。
Java言語ではWebサービスやAndroidアプリなど作成可能なシステムが多く、日本国内で最も利用されているプログラミング言語の1つと言えます。
コンピューターでシステムを動かす基盤「Javaプラットフォーム」
Java言語で記述されたプログラムは「OS」や「ハードウェア」に依存せず、動作させることが可能です。
Javaで作られたプログラムは、Javaプログラムを動かすための仮想環境であるJava Virtual Machine(JVM)や様々な実行・開発に必要なライブラリで構成される基盤「Javaプラットフォーム」の上で動作するため、OSやハードウェアに依存せず動かすことが可能となっています。
プログラム開発などを行なっている方以外では、「Java」の意味として「Javaプラットフォーム」が指されることは滅多にありませんが、Javaで作られたシステムを動かすためにはJavaプラットフォームが必要なんだという知識だけは覚えておきましょう。
Javaプログラムを実行するための「JRE」
コンピューターを利用していると「Javaをアップデートしてください」といったポップアップが出てくるのを見かけたことがある人も多いかと思います。
このポップアップのJavaが意味するのが「JRE」となります。
JREはJava Runtime Enviromentの略称で、コンピューター上で上述したJavaプラットフォーム用のアプリケーションを動かせるようにするソフトウェア群を総称して「JRE」と呼びます。
JREは自分でインストールした記憶がない場合でも、何らかのアプリケーションを動かす際に必要となるため、知らない間にインストールされていることも少なくありません。
Javaでプログラムを作成するための「JDK」
Javaでプログラムを作成するために使用する「JDK」に関しては、プログラマー以外の方が利用したり耳にしたりするケースは非常に稀となり、特に意識する必要はない場合がほとんどです。
JDKはJava Development Kitの略称で、プログラミング言語のJavaでシステムを開発する際に必要なソフトウェアをまとめたパッケージを指します。
Javaの特徴とは?
Javaの最大の特徴は上記でご紹介した「Javaプラットフォーム」によって、プログラムを環境に依存せず動かすことが出来る点にあります。
Java以外のプログラミング言語で作成されたシステムはOSやハードウェアに依存するものも少なくありません。
例えば、Javaとよく比較されるMicrosoftが提供するプログラミング言語「C#」では、WindowsOS上でしか動作しないものが多く、開発環境もWindowsでしか行えないなどの制限があります。
また、iOSアプリを作成しようと思うとMac環境で専用のプログラミング言語である「Swift」を利用する必要があるなど、制限の多いプログラミング言語も多数存在するため、Javaは昔からアプリケーションを作成する際に頻繁に利用されているプログラミング言語となっています。
Javaを使って何が作れる?
Javaシステムはハードウェアに依存せず動作させることが出来るため、様々なアプリケーションを作成する際に利用されています。
Webサービス
まず最も多く利用されているのがWebサービス開発です。
近年ではPHPやRubyといったスクリプト言語でWebサービスの開発を行うプロジェクトも増えていますが、大企業で利用する業務用WebサービスなどではJavaで開発を行うプロジェクトが数多く存在します。
Androidアプリ
最近ではWebサービスと同じくらいJavaを利用した開発が進んでいるのがAndroidアプリです。
スマートフォンの性能が上がったことにより、スマートフォンで出来ることも増え、Androidアプリの需要はますます高まっています。
スマートフォンが発売されたばかりの頃は、日本国内ではiPhone一択といった風潮でしたが、性能の高いAndroind機種が多数発売され始めたことにより、Androidユーザーが増えており、アプリの需要も拡大しています。
AndroidはReact Nativeといった他のプログラミング言語やフレームワークでも開発することは可能ですが、2019年時点ではJavaを利用して開発する方法が最も一般的となっています。
組み込み系システム
Javaはハードウェアに直接組み込むシステムにも頻繁に利用されています。
有名なところでは「携帯電話」「Blue-ray Disc」にJavaで開発されたシステムが組み込まれています。
また、IoT(Internet of Things)「モノのインターネット」と呼ばれる将来的に注目されている全ての「モノ」をインターネットに繋いで情報を管理する技術にもJavaで開発したシステムを利用する機会が多くなっています。
デスクトップアプリケーション
コンピューターにインストールして動作させるデスクトップアプリケーションでもJavaで作成されたシステムは多数存在します。
有名なところで無料でMicrosoftのOfficeに似た機能が利用可能な「OpenOffice」やJava統合開発環境である「Eclipse」などが挙げられます。
また、ゲーム開発にも利用可能で「Minecraft」はJavaで作成された有名ゲームの1つです。
Javaが広く利用されている理由は?
Javaが広く利用されている理由は上述している通り、環境に依存せずOSやハードウェアを問わず動かすことが出来る点にあります。
更に、Javaは処理速度が早いことでも有名で、元々組み込み系のプログラミング言語として提供されていたこともあり、処理の速さが重要となるアプリケーションの開発にも対応できます。
また、Javaは歴史が長いことも理由の1つとして挙げられ、Java自体の動作が安定していることや様々な情報がインターネットや書籍で確認することが出来るため、安定を求める企業などのシステムでは採用されることが多くなっています。
さいごに:Javaの意味からシステムの仕組みを理解しよう
本記事では、Javaの意味や特徴を利用されているシステムなどの紹介を交えながらご紹介してきました。
Javaと一言で表しても利用される状況に応じて意味合いが変わってきます。
一般的にプログラミング言語のJavaで作成するシステムや関連するソフトウェアのことを指すと覚えておいて頂き、今回の内容を参考にどういった場面で利用されているのかや、仕組みについて少しでもご理解頂ければ幸いです。
コンパイラやデバッガなどのシステム開発で欠かせないツールが利用出来ます。