プログラマーの「派遣」とは?難しい用語の整理とまとめ
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  • 2017.07.19

    プログラマーの「派遣」とは?難しい用語の整理とまとめ

    2008年頃に発生した世界金融危機のあおりをうけて、製造業を中心に「派遣切り」が横行しました。そのイメージが引き継がれ、派遣といえば良いイメージはないかもしれません。しかし現在は派遣切りのようなことはほとんど聞かれなくなったばかりではなく、今なおIT技術者の働き方を考えるうえで派遣はなくてはならないものです。

    ただ、正社員、フリーランス、派遣、業務委託・・・と、紛らわしい言葉がたくさんあるので、整理がつかない方々も多いのではないでしょうか?

    本記事では、IT技術者の派遣業界について解説します。

    正社員・派遣・業務委託の違い

    <イメージ>

    正社員や派遣等々、働き方を語るといろいろな用語が出てきます。なぜ紛らわしいのか、それは見方によって変わるからです。登場人物や会社を単純にプログラマー、派遣元、派遣先と呼んで、一度図に描いてみましょう。あるプログラマーが派遣元(=自社)以外の会社へ派遣されているケースです。

    キーポイントは「直接の雇用関係があるか」「雇用関係がある場合、直接の雇用元はどこか」「仕事上の指揮命令を行うのは誰か」です。

    正社員


    派遣元と雇用関係のある社員です。これは特に悩むところはないでしょう。

    派遣


    派遣先に派遣されているプログラマは、後に触れる準委任・請負にかかわらず派遣プログラマということが多いです。派遣元とプログラマとの雇用関係の有無は関係ありません。仕事上の指揮命令は派遣先が行います。

    業務委託について

    業務委託において、派遣先とプログラマーは雇用関係にありません。

    「業務委託」という言葉は民法上存在しません。一般的に業務委託というと、派遣元と派遣先の間において、以下の二種類の契約を含みます。

    • 準委任契約(専門スキルを提供する)
    • 請負契約(成果物を完成することに責任を持つ)

    準委任とは「いつからいつまで、あなたの専門性を発揮して仕事をこなしてください」という契約です。専門スキルを提供するのが目的です。成果物を納めなくても期間が来れば終了するので、ベンダー寄りの契約だ、と誤解されることが多くあります。確かに成果物責任はありませんが、準委任には「善管注意義務」というものがあり、専門家として適切な業務をしなければならないと民法で定められています。

    請負契約とは「納品して終わり」という契約です。プログラマーでいえば設計書やソースコードを納品して終わりの契約、と考えれば分かりやすいですね。成果物に責任を持つので、納品後であっても不具合が発覚した場合は対応しなければなりません(瑕疵担保責任)。

    準委任や請負のいずれも、派遣先と派遣元の関係を表現したものであり、プログラマーと派遣元の雇用関係は関係ないというのが難しいところですよね。

    準委任も請負も、派遣先が業務上の指揮権を持ちます。請負は本来派遣元が指揮を行うのですが、派遣先が直々に指揮を行い実質派遣契約になってしまった状態を「偽装請負」といいます。

    【関連記事】
    フリーランスと業務委託は違う?業務委託契約の流れや注意点

    派遣の2つの形態について

    ここで派遣元とプログラマーの関係について、もう少し深く見てみましょう。プログラマーは常に雇用元に雇用されており、仕事がない時も給料が支払われるのを「常用型派遣」といいます。仕事がある時にのみ雇用関係を結び、仕事が終われば雇用関係を解消するものを「登録型派遣」といいます。

    登録型派遣のみを行う場合、特定派遣といわれます。しかし特定派遣は平成27年の派遣法改正で廃止になりました。だからといって特定派遣が廃止になっただけで、登録型派遣そのものが廃止になったわけではありません。

    派遣プログラマーの相場単価・時給

    正社員の派遣プログラマー

    勤務先がお客様からお金をいただき、そこから従業員の給料が出ますので、一般的な会社員と比べて大きな違いはありません。

    フリーランスの場合

    公的データがないのではっきりした数字はいえないのですが、相場として1ヶ月あたり500,000〜700,000円の案件が多いようです。それを1ヶ月の総労働時間(実働20日×8時間=160時間)で割ると、だいたい3,000円〜4,500円となります。単純な割り算で出しましたが、実際にはプログラマーの経験や案件の難易度にもよりますので、目安として考えてくださいね。

    【関連記事】
    好相性のワークスタイル「フリーランス」+「派遣」を考えよう

    未経験でも派遣プログラマーになれるのか

    その人の特性がプログラマーに向いているかは別問題として考えてみましょう。
    経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果(2016/6/10)」を見ると、現在すでにIT技術者不足なのに、今後さらに不足が深刻になってゆくと報告されています。よって、プログラマーそのものの需要が伸びてきます。

    プログラマーの仕事内容といってもメインはコーディングですが、テストやドキュメント作成といった比較的低めのスキル、つまり未経験でもできる仕事は多数あります。

    これらのことから、未経験でも決して派遣プログラマーになれないわけではありません。

    【関連記事】
    プログラマーとコーダーの違いを見てみよう!
    未経験でもプログラマーになれる理由とは?

    派遣会社・案件を探す際の注意点

    派遣会社を探すとき

    派遣会社そのものを探すときは「IT 派遣会社」に「一覧」や「比較」とつなげてググりましょう。そこで出てくる様々な会社から、自分に合う会社を見つけます。その際、各社を比較するポイントがあります。

    会社の評判

    ある程度会社をピックアップしたら、その会社の評判を調べましょう。「会社名 評判」でググるのが一番近道です。特定個人が特定案件や担当者を批判している場合がありますので注意が必要ですが、だいたいの会社の傾向はつかめます。とはいえ、最近はよほど知名度が低くあやしい会社を選ばない限り、そう極端な会社はありませんが・・・

    何が良くて、何が悪いのかを知る

    未経験の方は特にそうですが、何が良くて、何が悪いのかを知りましょう。「人材派遣会社 業務停止命令」でググると、公的機関が過去に下した業務停止命令とその内容が出てきます。その内容を見ると、具体的な違反内容が分かるので、担当者と面談するときにおおいに役立つことでしょう。

    社会保障

    厚生年金や健康保険、社会保険を完備しているかどうかはかなり大きいキーポイントです。早く決めたいばかりに担当者のいいなりになって決めてしまい、厚生年金のない会社に入って、老後に後悔するのは絶対避けたいものです。派遣にチャレンジする方は、社会保障に関する最低限の基礎知識は頭に入れておきましょう。

    IT技術者として何を求められているかが明確か?

    開発プロジェクトの初期に規模の見積もりや要員計画を立てて、社内のリソースだけで足りない場合は派遣で補充、となるのが普通です。当初の要員計画どおりに発注された案件なら、求められるスキルセットや参入するフェーズが明確になっているはずなので、自分がアサインして対応できるかどうかがはっきり判断できます。

    問題は、プロジェクトが計画通りにいかず、追加で発注されたパターンです。そのときすでにプロジェクトは以下の状態になっています。

    ・システムの要件が膨らんだ。
    ・不具合が多数発生。
    ・予想以上に進捗が悪い。

    こういった状態でアサインされると、毎日残業が続いたり、プログラマーとしてアサインされたにもかかわらず設計の見直しやドキュメント修正といった、案件情報にはない作業を要求される可能性があります。IT業界の経験が浅い方は担当者の話や案件情報から真実を見抜くのは困難ですが、募集のバックグラウンド、つまりなぜ発注されたのかに注目したほうが安全です。

    自らのスキルの棚卸しを行って、今後何をしたいのか、どんなスキルを伸ばしたいのか、今何ができるのかを整理し、それに一番フィットするのが良い案件といえます。またそれらを判断するために、できるだけ明確にうたわれている案件がよいでしょう。高単価だからとか、最新技術だからといった理由だけで、一概に判断できるものではありません。

    【関連記事】
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    高単価案件を獲得するためのポイント

    分野、言語、フレームワークごとにだいたいの相場があります。よって、その動向を把握し、それに備えて学習しておくのが重要です。例えば、Java+Webシステムの案件は数が多いですが、技術者も多いのでおのずと低くなります。一方、スマートデバイス向けのAndroidやSwiftを使った開発案件は根強い人気で、単価は高めとなります。よって、しばらくは単価の低い案件を続けるとしても、そのかたわらで高単価が見込める技術を習得するのがよいでしょう。

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    派遣で挑戦も選択肢の一つ!

    平成27年9月に改正された労働者派遣法によると、派遣就業とは臨時的・一時的なものであることが原則、とされています。例えば、規模の小さい会社でかつ自社開発を行っている会社に入ってしまうと、自分の希望にかかわらず、おのずと仕事内容は決まってきます。しかし派遣では先に述べたように有期のものなので、いつかは終わりがきて次の案件へ移れる、つまり案件を選べるというのがメリットです。自分のスキルの伸びとともに上流フェーズへと移っていくことも可能です。よって、派遣で挑戦というのも選択肢として十分考えられます。

    まとめ

    本記事ではIT技術者の派遣について解説しました。働き方改革が進む中で、さまざまなワークスタイルの中から自分が好むものを選択できるようになるでしょう。その選択肢の中に、ぜひ派遣も入れてみてください。


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